中央大で4番を打つなど中心打者として活躍した泉澤涼太選手は、明治安田生命に進み2年後のプロ入りを目指す。
野手転向
泉澤涼太選手といえば、習志野高校では最速144キロを投げる184cmの大型右腕として高校時代にプロのスカウトに注目されていた。しかしチームは甲子園でベスト8まで勝ち進んだが、在原一稀投手、大野駿投手、木村光彦投手など多くの投手が継投したもので、泉澤投手は1回戦の静岡戦で登板した後は代打などで出場していた。球威があるものの制球力などに課題がある投手だった。
それでも中央大に進むと1年春からベンチ入りし、投手としての力に期待をされていた。しかしベンチ入りしながらも秋まで登板機会がなく、2年生となる2月に野手に転向することを決めた。中央大出身の阿部慎之助選手の父親からのアドバイスだったという。
それから1年間野手として練習を重ねると、元々高校時代に野手の評価も高かった選手で頭角を現し、3年春にリーグ戦初出場を果たすと、今年春は打率.381に2本塁打を記録した。秋は打率.255に終わったが2ベース4本、3ベース1本、ホームラン1本と長打力も見せる強打者に成長している。
2年後プロへ
泉澤選手はプロへの気持ちはあるものの、「今年の都市対抗を見に行って応援がすごかった。あの舞台で野球がやりたい」と話し、プロ志望届を出さずに明治安田生命入りを決めた。「2年後に即戦力としてプロに行けるようにしたい」と話し、社会人でさらに打撃を磨いてプロ入りを目指す。
中大泉澤、明治安田生命でプロの土台つくる スポーツニッポン紙面 2015/12/28
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