創価大・田中正義投手に試練、爪割れ2回で降板、日米7球団スカウトも不安

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創価大の田中正義投手は、この日の共栄大戦で今季2戦目となる先発のマウンドに上ったものの、試合前のブルペンで中指の爪を割り、制球も定まらずに2回で降板した。スカウトたちも結果の出せなかった田中投手にやや不安も感じているようだ。

右手中指の爪

田中投手は「ブルペンで爪が割れた。初回から痛みもあって、思うような投球ができなかった。」と話した。指からは出血し、投げた後に顔をゆがめ、明らかに腕の振りが良くなかった。それでも球速は147キロを記録し、2回を2安打2奪三振無失点に抑えたものの、自ら申し出て降板した。

田中投手は今シーズン1戦目となる杏林大戦では9回4安打12奪三振3失点とまずまずの投球だったが、昨年秋の状態には及ばない。試合のなかった先週は紅白戦で登板し3回無失点と調子が上がっていたというが、この日は2回で降板した。30日からの東京国際大戦についても岸監督は「来週も厳しいかもしれない」と爪が治り、そこから投球練習を始めるとしても間に合わない可能性があることを示唆した。

スカウトは状態の悪さを確認

この日の投球には日米7球団のスカウトが視察をした。北海道日本ハムの今成スカウトは「立ち上がりは探りながら投げるので、いつもと変わりないかと思った」と話したが、福岡ソフトバンク・山本スカウトは「最後の3球くらいは表情も険しかった」と話すと、オリックスの牧田スカウトも「直球で空振りが奪えていたが、まったく腕が振れていなかった。特に変化球は球を置きにいっていた」と話した。中日の正津スカウトは「大したことなければいいけど」と心配の声も見せた。

2月の右肩痛からオープン戦、そしてリーグ戦と試練が続く。昨年までの投球や実績で、今年は投げなくてもドラフト1位では複数球団が指名するほどの評価は得られている。しかし、この春の状態は、スカウトたちにやや不安の芽を思わせる事になったのは間違いがない。少なくとも12球団が1位指名するかもと言われている投手の内容とは程遠い。

まずは爪をしっかり治し、リーグ戦終盤には昨年秋のような絶対的な投球を見せてほしい。それを確認してスカウトは、右肩痛の疑念もはっきりと払拭できる。

池田隆英投手タイブレークで失点

創価大は試合も落とした。9回まで2-2の同点で進むと、10回からのタイブレークで3失点したのに対し、味方は0点に抑えられ、5-2で敗れた。もう一人のドラフト候補・池田隆英投手が打たれた。

東京新リーグは流通経済大も生田目翼投手が故障により登板できておらず、どこのチームも決めてがない状況だが、田中投手、池田投手の状態が上がらなければ絶対的と思われた創価大の全日本大学野球選手権の出場も、やや不安になってきた。

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爪の負傷は初体験。5日の開幕戦・杏林大戦で3失点完投勝利を挙げたが、2月に右肩違和感を訴えた影響で調整は遅れていた。「肩は問題ない」と関連は否定したが、昨年並みに状態が上がらない中でのアクシデント。「大したことなければいいけど」と中日・正津スカウト。視察した阪神など6球団のスカウト陣も心配顔だ。

正義、爪割れ降板 日刊スポーツ紙面 2016/4/24

 

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