大学野球選手権に出場する明治大の捕手・牛島将太選手は今季5本塁打、打率.327を記録し、プロ注目の柳裕也投手、星知弥投手などを好リードするなど急成長を見せた。その牛島選手は将来について・・・。
短期間で成長
この春にホームラン王を獲得した牛島将太選手について、善波監督は「シーズン終盤は面白いサインを出すようになったし、スローイングも良くなった。短期間で成長した」と語った。
リーグ戦では大学3年生までに出場したのはわずか4試合、阪神にドラフト2位で指名された坂本誠志郎捕手がいる中で、東大戦にスタメンで2試合に出場と、坂本選手が不調で途中から起用された2試合のみだった。しかし今季は開幕からスタメンマスクを被ると、全16試合に出場し、見事に坂本選手の抜けた穴をカバーするどころか、5本塁打を記録するなど4番を打ち、打撃でもチームの主軸の活躍を見せた。
柳裕也投手や星知弥投手といったプロも注目する投手陣をいきなりリードする事になったが、特にエースの柳投手とは寮の相部屋で「柳のレベルに追いつくために」と捕球、送球などに取り組んできた。
進路は
短期間で成長したと言われているが、坂本選手がいなければもっと活躍の機会はあったかもしれない。牛島選手は門司学園時代にプロのスカウトが将来性の高い捕手として注目されたことはあるが、その力を大学4年春の時点で発揮できたことは大きく、将来の進路が大きく変わることになる。
卒業後は社会人でプレーを希望するが、その先にプロ入りも視野に入れているという。ただし今年は捕手の候補が非常に少なく、打てる捕手としても狙ってくる球団もあるかもしれない。プロ入りのチャンスが大きい年でもある。ドラフトの指名縛りという選手の自由な選択を阻害するような変な取り決めが存在するが、大学野球選手権で活躍し、自らの意思をはっきり示せば、さらに進路は固まっていくかもしれない。
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