東京六大学の覇者・明治大が初戦を迎えたが、関西国際大にタイブレークの末に敗れ初戦で敗退した。リリーフで登板した柳裕也投手は好投を見せ、プロスカウトから高い評価を受けている。
柳投手に高い評価
明治大は先発した3年生の斉藤大将投手が6回4安打4奪三振で無失点に抑える。しかし味方も抑え込まれ0-0が続く。そして明治大は7回よりエースの柳裕也投手をマウンドに送った。
柳投手は140キロ前半ながら伸びるストレートと、カーブ、沈む球を織り交ぜ、3回を無失点に抑えた。しかし10回タイブレークで1アウト満塁から投球すると、レフト前ヒットを打たれて2失点した。3回2/3を投げて2安打7奪三振と、変わらずの高い奪三振率を見せた。それでもタイブレークで敗れた試合に「自分が勝たせられなかった」とコメントを残した。
それでもやはり、他の投手より頭一つ抜きん出た投球だった。視察した広島の苑田スカウト部長は「今大会ではずば抜けている。カーブはプロでもトップ級」と話すと、阪神の平塚スカウトも「キレと制球がハイレベル」と評価した。
今大会では素晴らしい投手がたくさん投げたが、その中でやはり柳投手は違った。短いイニングだけだったが、ドラフト1位で消えるのは間違いないと確信させる投球だった。
柳3回6Kも デイリースポーツ紙面 2016/6/9
コメント