中京学院大が亜細亜大に5-1で勝利し、ベスト4進出を決めた。吉川尚輝選手は高校卒業時に一度は亜細亜大進学を決ていたが、環境が合わずに辞退していた。この日も阪神は8人態勢で視察を行い、注目度を増している。
亜細亜大に勝利
中京高校でプレーしていた吉川尚輝選手は、入学前の2月に亜細亜大の沖縄キャンプに呼ばれ参加した。しかし厳しい練習に戸惑い、自分で飛行機のチケットを予約し親に費用を出してもらって帰郷した。野球をすることもあきらめたが、3月に中京学院大の入試を受け入学する事になった。
この日は亜細亜大の生田監督に試合前に挨拶をしたという吉川選手は、3回にセカンド強襲の内野安打を放った。5打数1安打にエラーも記録するなど「納得いくプレーはできなかった」と話したが、因縁の亜細亜大に勝利し「勝ったことが一番。夢のよう」と話した。
いろいろな選択肢がある。亜細亜大の厳しい環境において伸びる選手もいれば、そうじゃない選手もいる。吉川尚輝選手は自分が伸びる道を選択することができた。そして押しも押されぬドラフト1位候補に成長した。よして何より、4年生となってチームを引っ張る立場となり、そのチームを全国大会でここまで持って来ることができたのは本当に素晴らしい事だと思う。
阪神スカウト大絶賛
連日のように大勢にスカウトで視察に訪れている阪神は、この日も和田SA以下8人態勢で視察した。熊野スカウトは「また見てみたい、何回も見たいと思える内野手はそういない」と話し、吉川選手の華麗なプレーに視線を送った。
守備に関しては即戦力。打席ではまだ課題があるものの、高い対応力を持っている。即戦力の遊撃手として阪神のドラフト1位候補に最後まで残り続けるだろう。ドラフト直前の会議での金本監督の決断にゆだねられることになりそうだ。
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