スポーツニッポンでは地方大学リーグのドラフト候補の特集をしている。関甲新大学リーグの新潟医療福祉大に、対戦した大学の監督が「今年のNO.1左腕」と口をそろえるという笠原祥太郎投手がいる。
無名から大学代表候補へ
笠原祥太郎投手は新潟の新津高校では2年生春からエース番号をつけていたが、球速は130キロ台半ばで特に注目された投手ではなく、2年夏は1回戦、3年夏も2回戦で敗退をしていた。そして卒業後は「地元から通える」として入学した年に野球部を創設する事になっていた新潟医療福祉大に入学する。
しかしそこには新潟明訓高校で甲子園8度の出場経験を持つ佐藤和也監督がおり、創部1年目という事で登板機会も多く経験し、2年生の冬のトレーニングで球速が一気に伸びたという。そして昨年秋は1部リーグに昇格するといきなりリーグ記録となる73奪三振を記録、今春は6勝0敗、防御率0.72で、チームは最後まで上武大と優勝争いを続け、ベストナインに選ばれる活躍を見せた。
177cm85kgから最速147キロの速球を投げる左腕投手として、プロのスカウトも高い評価をしている。
福岡ソフトバンク・山本省吾スカウト:「左の先発候補として非常に楽しみ。まっすぐが速くタフで三振が取れる、非常に実力のある選手だと思う。まだまだ伸びしろがあるし、伸びそうな期待値がある。」
千葉ロッテ・高橋薫スカウト:「全体的にバランスも良く。ストレートとスライダーは良い。伸びしろもありもっと良くなるんじゃないかな。春はどの大学に対してもいい投球をしていた」
阪神・吉野誠スカウト:「まとまってていいんじゃないかと思う。左投手でスピードボールを投げられるのが魅力。見るだけの価値のある選手だと思う。」
巨人・山下スカウト部長:「良い投手だと報告は受けている。代表候補合宿の時、どんな投手なのかじっくり見てみたい。」
大学日本代表候補合宿に参加する。「入ればラッキー」と話す笠原投手だが、貴重な左の候補なのは間違いない。まだまだチャレンジと成長は続いていく。
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