明大・柳裕也投手が1安打13奪三振完封、慶大・加藤拓也投手との投げ合い制す

加藤拓也, 慶応大, 明治大, 柳裕也

09東京六大学では明治大・柳裕也投手vs慶応大・加藤拓也投手が激突し、明治大・柳裕也投手が1安打13奪三振で完封、3-0で勝利した。この試合には8球団のスカウトが視察し、阪神は和田SAなど5人態勢で視察、中日は中田スカウト部長、広島も苑田スカウト部長が姿を見せた。

ドラフト上位候補対決

加藤拓也投手がリーグ通算22勝10敗、柳裕也投手が19勝8敗、そして今季が大学でのこの二人の最後の対決となる。

柳裕也投手は147キロの速球に得意のカーブ、スライダー、そして110キロ台の抜いた真っすぐを投げ、慶大打線をほんろうした。5回に2ベースヒットを許したもののヒットはこれ1本のみ、キレの良い速球もよく9回を1安打13奪三振と圧巻の投球で完封した。

雨のため43分間に中段があり、マウンドも緩い状態の中でのピッチング、投球内容とは反対に環境は厳しいものだったが、中断中もナインに「死ぬ気で投げるから死ぬ気で守ってくれ」と声をかけた。そして中断後は連続三振を奪うなど有言実行を見せた。これで通算20勝8敗、大学球界のエースが実績でも大台に乗った。

対する加藤拓也投手は先日の東大戦でノーヒットノーランを達成しているが、この日は1回2回に1失点、5回にも失点して3点を奪われた。球速は150キロを記録し、春のリーグ戦から変化球も使った投球を見せており、この日も「自分がやりたい投球はある程度できた」と話したものの内容は7回8安打3失点、「負けてしまったので、それが全て」と反省をした。

阪神、中日、広島はトップが視察

この日は8球団のスカウトが視察した。東京新リーグで田中正義投手、生田目翼投手の登板が予想されている中で、阪神は和田SAなど5人態勢で視察、中日は中田スカウト部長が、そして広島も苑田スカウト部長が視察した。苑田スカウト部長は「頭が突っ込まずに投げられていた。いつも試合をつくれる」と評価した。また落合GMが1位指名候補として推しているという中日の中田スカウト部長は「投手としての完成度はピカイチ。何度対戦しても的を絞らせない。総合力はアマで1番」と話した。

広島の苑田スカウトは毎年秋のリーグ戦は東京六大学に顔を出すことが多く、それによって明大だった・野村佑輔投手をドラフト1位で指名し、今年の野村投手の活躍やチームの優勝を実現させている。

阪神はドラフト1位指名を田中正義投手、佐々木千隼投手の2人に既に絞り込んでおり、外れ1位候補の柳投手、加藤投手の評価というところだろうか。

中日は落合GMの推薦する柳投手について、スカウトチームとしての評価という事もあるだろう。

加藤投手については今年は投球内容も投げる球もそれほど良くないように見えるが、東京六大学では野村佑輔投手も、球威や奪三振バンバンという投球ではなかったし、横浜DeNAで今年9勝を挙げた石田健大投手も4年秋は良くなかった。しかしプロでこれだけの活躍を見せており、加藤投手もプロ入りしてからが期待される。1年時からの実績もあるので評価は高くなるとみられ、2位3位くらいで指名されるのではないかと思う。

2016年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト

2016年度-東京六大学リーグのドラフト候補リスト

雨脚が強まった9回、先頭から死球、四球でピンチを招き、試合が中断。再開へ整備が始まると、善波監督が入れ替えられたマウンドの土を踏み固めてくれた。「監督の魂が入ってました」。主将として円陣で「死ぬ気で投げるから、死ぬ気で守ってくれ」と発し、「最後は気合でした」と笑った。

1年春のデビュー以来、コンスタントに勝ち星を積み上げてきた。4年間、大きな故障はない。丈夫な体と安定感こそ、柳の最大の魅力だ。創価大・田中、桜美林大・佐々木千らと並び、今秋ドラフト1位候補に挙がるまでに成長した。視察した広島の苑田聡彦スカウト統括部長は「頭が突っ込まずに投げられていた。いつも試合をつくれる」と評価した。

140キロ台の直球、縦の大きなカーブ、直球と同じ軌道の110キロ台のスローボールと緩急自在。初回は3度立て続けにけん制を入れて一走を刺した。中日・中田スカウト部長は「投手としての完成度はピカイチ。何度対戦しても的を絞らせない」と舌を巻いた。

最速150キロを計測したが、立ち上がりを攻められ2回までに2失点。柳との投げ合いに、大久保秀昭監督は「気持ちが入り過ぎたのかな」と話した。


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