大学BIG3の一人、明治大・柳裕也投手が、ドラフト直前となる東京六大学リーグの早稲田大戦に先発すると、延長12回を投げて3安打20奪三振、1失点で完投勝利をし、視察した10球団のスカウトに大きくアピールをした。
コントロールと変化球
延長12回裏、柳投手は早稲田大の4番・木田大貴選手にカウント1ボール2ストライクからストレートを投げ空振り三振を奪った。その球速は133キロ、しかしこれが柳投手の特徴だろう。
この日の最速は146キロだが、ストレートは140キロ前後。しかし大きなカーブやスライダー、カットボール、またストレートにも球速差をつけ打者に的を絞らせず、決め球にはキレの良いストレートをもってきて三振を奪える。2回1アウトから6者連続奪三振、毎回非常に多くの三振を奪うのも特徴といえる。
奥が深く実践的なピッチングを見せる。この日は「体とボールをうまくコントロールできた。制球に困らなかった」と話し、横浜高校、そして明治大学で身に着けた投球の集大成のピッチングとなった。
優勝に王手をかけた。大学3年時には侍ジャパン大学代表のエースとして地位を不動のものにした。大学界のエースは間違いなく柳裕也投手だろう。
1位指名重複も
この日は巨人、埼玉西武、横浜DeNA、福岡ソフトバンク、オリックスなど10球団のスカウトが視察した。埼玉西武の渡辺SDは「ローテーションに入って、すぐに投げられる1番手は彼じゃないかな」と話し、鈴木球団本部長も「スケールの大きさなら田中、佐々木だけど、完成度は柳が一番。競合の可能性もある」と話した。
また中日の石井スカウトも「勝たなければいけない試合でこういう投球ができる。競合するのではないか」と話した。中日は柳投手をドラフト1位の有力候補に挙げており、競合の心配を口にした。巨人の山下スカウト部長は「柳は安定していて、きょうは三振を20個も取った。田中、佐々木もいい投球をしていて、誰にするか難しくなっているな」と苦悩をしている。
この日のピッチングが柳投手を薦めるスカウトの背中を押す投球になったことは間違いない。ドラフト会議では1位指名の競合も予想される。
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10球団以上が視察する中で西武・渡辺久信シニアディレクターは「ローテーションに入って、すぐに投げられる1番手は彼じゃないかな」と評価した。
巨人・山下スカウト部長は「柳は安定していて、きょうは三振を20個も取った。田中、佐々木もいい投球をしていて、(1位指名を)誰にするか難しくなっているな」と目を細めた。
20日のドラフトを前に10球団のスカウトが視察。西武・鈴木球団本部長は「スケールの大きさなら田中、佐々木だけど、完成度は柳が一番。競合の可能性もある」と評価を高めた。
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