ドラフト指名投手が次々失点、東京六大学リーグは危機的なレベルの低下

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明治神宮奉納試合では、中日のドラフト1位で明治大の柳裕也投手が1回1失点、広島のドラフト1位で慶大の加藤拓也投手が1回2安打1失点、また立教大で、埼玉西武のドラフト6位・田村伊知郎投手とオリックスのドラフト8位・沢田圭佑投手のコンビも失点を重ねた。

セリーグドラフト1位投手がそれぞれ失点

6回、明治大の柳裕也投手がマウンドに上る。本来ならば東京六大学の先発を任される投手なのだが、この日は対戦相手がヤクルトという事もあり、明治大で2番手の星知弥投手が先発し、6回にようやく登板した。その柳投手は球速は140キロ前後でこれは大体いつもと変わらない。しかしカーブやチェンジアップ、カットボールなどが高く、先頭打者を歩かせると代走の荒木選手に完全にモーションを盗まれて盗塁を許し内野ゴロでランナーを三塁進むと、サードのゴロ(一塁へ送球し悪送球エラー)の間に1失点した。

1回を投げてノーヒットも1失点、柳投手は「球が高かった。コントロールが大切」と話したが「調子がどうこうよりプロとやれたのでいい経験となった」と話した。

また9回には慶大の加藤拓也投手が登板する。加藤投手は140キロ後半の速球で力のある球を投げるものの、高めの球空振りを奪えずファウルされ、甘めの球をライトフェンス際まで運ばれ3ベースヒットに、1アウト後に再びストレートをセンターに運ばれ、センターオーバーの3ベースヒットを浴びた。しかも打ったのは高卒ルーキーで昨年のドラフト6位の渡邉大樹選手と、2013年に巨人ドラフト4位で指名された加藤投手と同学年の奥村展征選手だった。ともに加藤投手のストレートを全く苦にせず弾き返していた。

最速149キロを記録したものの1回2安打1失点に終わった加藤投手は「直球をストライクゾーンに投げることができたのが一番よかった。最後まで楽しんで投げられた」と話した。

課題はそれぞれ見えた。柳投手はストレートの球威がない分、変化球を見逃されると苦しい投球となる。加藤投手は細かいコントロールがない分、高めのストレートで空振りを奪えないと苦しいピッチングとなる。プロ1年目に向けて大きな宿題を出された。

立教大コンビ大量失点

一方、立教大コンビで埼玉西武ドラフト6位の田村伊知郎投手とドラフト8位の沢田圭佑投手はそれぞれ1回4安打4失点と1/3回6安打6失点で苦しいピッチングとなった。田村投手は8回に登板し川端選手に初球の146キロの速球をいきなりセンター前にヒット、その後、山田選手にはインコースにしっかりと投げるなど良い投球だったものの四球を与え、その後もインコースの球は良かったものの変化球のコントロールができず、甘く入ったストレートを狙われた。

沢田投手は球速も130キロ中盤、変化球も緩く1/3回で6安打6失点した。試合後に前日まで3日間断食をしていたことを話し、「みんながやせた方がいいというので。力が入らず動きづらかった」と話した。この試合に向けての姿勢が全く見えず、投球内容とともに大きく失望させる発言だと思う。大学1年から活躍し東京六大学のエース格として活躍をしてきた投手だが、この姿勢ではドラフト8位でよく指名されたという感じで、プロでは期待できないだろう。

危機的な東京六大学のレベル

今年東京六大学リーグからは9人がドラフトで指名され、大学野球のトップリーグとしての威厳を保った。しかし、この日の試合内容はひどいものだった。外野の守備のポジショニング、内野手のエラー、点差が開いてからは次の1点を防ごうというプレーは見られなった。プロのヤクルトの方が必死に次の点を奪いに行っていた。

正直いって東京六大学の野球の緻密さはかなり低下しており、魅力的なリーグではなくなってきた。ちなみに前回の明治神宮外苑創建80年記念奉納試合は2-3の末、接戦で敗れている。今回の1-12という敗戦をリーグ関係者や選手がどう感じるかだろう。かなり危機的だと思う。

明治神宮外苑創建90年記念奉納試合、東京六大学選抜メンバー

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