明治神宮大会大学の部は準決勝が行われ、駒澤大が東農大北海道を下して決勝進出を決めた。試合は7回まで両校無失点の好ゲームとなった。
東農大オホーツク、風張蓮投手は登板せず
東農大北海道はリーグ戦でエースとして活躍し、東京ヤクルトからドラフト2位で指名された風張蓮投手が、初戦でベースカバーの際に右足を痛め1回で降板した。故障ではなく立ち上がりが悪かった事の交代とインタビューで答えていたが、右太もも裏を痛めていたようで、この日も登板は無かった。
そしてこの日も3年生の井口和朋投手が先発をした。井口投手はここまで神宮球場では2年の選手権大会と今大会の2大会に出場し、ここまで4試合18回2/3を投げて6安打無失点に抑える快投を見せている。
この日は3試合目となる試合に先発をしたが、さすがに疲れが見えた。それでも3回を1安打無失点に抑えた。これで神宮球場では21回2/3を7安打無失点としている。
東農大オホーツクはその後、継投を見せたが8回に捉まり2アウト満塁のピンチでリリーフエースの玉井大翔投手がマウンドに上る。しかしセンター前にはじき返されこの回3失点をしてしまった。
駒大エース・今永昇太投手は圧巻リリーフ
駒澤大は1年生の東野龍二投手が先発した。東野投手は昨年まで履正社のエースとして登板しており、この日も力のある球を投げ込み、7回3安打7奪三振1四球で無失点に抑える好投を見せた。
8回から継投に入ったが9回にノーアウト満塁のピンチとなり、エースの今永昇太投手が登板する。「寿命が10年ぐらい縮んだ」と話す緊張の場面での登板だったが、「究極の場面だったので真っすぐしかなかった」と11球全てストレートを投げ、三振と併殺で無失点に抑える圧巻のピッチングを見せた。
江越大賀選手も勝利に貢献
阪神からドラフト3位指名を受けた駒大・江越大賀選手はこの日攻撃で3打数1安打、4回にはヘッドスライディングで内野安打を記録した。8回には押し出しの四球で打点1も記録している。
また守備では昨日に続き、2回にヒットの打球を捕球するとバックホームし、ダイレクト送球でセカンドランナーを刺した。足、肩については申し分なさそうだ。ただし9回にはセンター前ヒットのバウンドの目測を誤り後逸するなど課題も見せる。
打撃、守備のレベルはプロに入ってから上げる必要がありそうだ。
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3―0の9回には無死満塁とされたが、この大ピンチで救援したエース左腕・今永が見逃し三振、遊ゴロ併殺。「究極の場面だったので真っすぐしかなかった」と全11球の直球勝負に胸を張った。
3-0の九回無死一、二塁の守備で、高く弾んだ中前打をバンザイして後逸した。「スタートが遅れて(突っ込んで)しまいました」と猛省。無死満塁の大ピンチを招いたが、なんとか逃げ切った。
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