東都入れ替えドラフト1位対決、東京ヤクルト・原樹理投手が勝利し1部へ

原樹理, 東洋大

東都大学リーグの1部2部リーグ入れ替え戦の3回戦が行われ、東洋大が勝利して1部昇格を決めた。東京ヤクルトのドラフト1位・原樹理投手と横浜DeNAのドラフト1位・今永昇太投手の2度目の対決は原樹理投手に軍配が上がった。

3試合に登板し285球

東洋大の原樹理投手は初戦で8回を投げた後、雨で一日置いた2戦目も4回2/3をリリーフ登板し、そして連戦となったこの日は再び先発をした。「どうしても投げたい。ここで先発しなかったら今まで何のためにやってきたのか」と話し直訴しての先発だった。

さすがに疲労もあり2回までに4つの四死球を与えた。それでもインコースにシュートなどで攻めて打たせて取り、9回を投げて7四死球も4安打3奪三振で1失点に抑えた。投げ切ったあとに原投手は帽子で顔を隠し号泣した。「ホッとした。終わったんだという気持ち。1部に上げなきゃという思いが強かった。肩の荷が下りた」と話した。3試合285球を投げての見事な1部復帰劇だった。

東京ヤクルトの鳥原チーフスカウトは「どういう形でも試合を作れる。先発で10勝、新人王を期待したい」と話し、来年の活躍を期待した。原投手も「後輩も頑張ってくれると思う。僕もここで投げられるように頑張りたい」と話し、後輩とともに神宮球場で野球ができるように今度は自らが1軍を目指す。

 

東洋大1部へ

東洋大は原樹理投手を中心に失点が少なく勝ち上がってきたチームだが、来年以降に向けて楽しみな選手がいる。

この日も4番を打ち、今永昇太投手を苦しめたのが、浦和学院出身の笹川晃平選手。笹川選手は高校時代に侍ジャパン18U代表入りすると、W杯では外野からの強肩を披露し話題となった。大学では4番を打つ長打力に加え、50m6.0秒の足もあり、外野手の候補としては来年のドラフトの中心に入ってきそうだ。また1番を打つ阿部健太郎選手も帝京高校出身の俊足の遊撃手でこちらも注目される。

また1,2年生でも PL学園出身の1年生・中川圭太選手はすでにチームの3番として活躍し、この日も5打数3安打1打点と活躍を見せた。また、この日はへんとうせんを腫らしてこの試合に出場できなかったものの、130mを超すホームランを放つ2年生の主砲の原澤健人選手も期待される。

しかし問題は投手で、原、増渕雅也投手に続く投手がまだ出ていない。2年生で常総学院で活躍した飯田晴海投手や帝京高出身の石倉嵩也投手などがどのくらい成長するかが、来季の1部残留のカギとなりそうだ。

いずれにしても来年からは3年ぶりに神宮でプレーをする。笹川選手などにとっては注目される機会が増え、ドラフト会議での指名でも好影響となる。

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7日の1回戦で先発して8回110球、9日の2回戦は救援して4回2/3で59球を投げていたが「どうしても投げたい。ここで先発しなかったら今まで何のためにやってきたのか」と首脳陣に先発を志願。2回までに4四死球と序盤こそ乱れたが「ここで引いたら負け」と持ち前の強気で内角を攻め抜いた。前日の2回戦で外角球を多投して伏線を張っていた効果もあり「的を絞らせない投球ができた」。4安打1失点116球で完投。DeNA1位指名の今永に投げ勝ち、4日間3試合で計285球を投げ抜いた。

1部復帰が大命題の主将になったものの、春は2位。今季は2部優勝を決め、10月22日のドラフト会議でヤクルトに1位指名された。入れ替え戦の相手は駒大で、DeNA1位指名・今永との投げ合い。1回戦は惜敗したが、3試合で計21回2/3、285球の力投。後輩たちに、1部昇格を置き土産にできた。


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