大阪桐蔭・森友哉選手が2打席連続ホームラン、甲子園5号に12球団絶賛

大阪桐蔭, 森友哉

 夏の甲子園大会が開幕し、1日目第2試合では昨夏の覇者・大阪桐蔭が登場、森友哉選手が2打席連続ホームランを放った。

 第1打席は四球で歩かされての第2打席、外角の球をやや詰まらせたような形でレフトへフライを放つと、打球はなかなか落ちてこなかった。外野手が打球を追ってゆっくりとレフトフェンスに張り付くが、打球はそれを越えてスタンドに入った。森選手は「こすった当たりでしたが、風に助けられました」と話した。

 続く第3打席、今度はインコースの球をフルスイングし、ライトスタンドに一番深い場所にスタンドイン、「芯ではないがしっかりとスイングできました」と話した。第4打席も痛烈な打球、ライトが捕球したかにも見えたが2点タイムリーヒットとなり、森選手の最後の甲子園は4打数3安打4打点で始まった。

 捕手としても初回に盗塁を仕掛けられたが、捕ってからの素早い送球でやや逸れたもののアウトにした。捕手としての力も見せた。

 この試合には12球団のスカウトが視察し、揃って高い評価をしている。

○オリックス・長村裕之編成部長:「体はそんなに大きく無いが、それをカバーする下半身の筋肉がある。大舞台で活躍するのは何か持っている。アマ球界No・1捕手でしょう。」

○巨人・山下哲治スカウト部長:「広角にホームランを打てる打者は少ない。打撃に関してはNO1の評価。阿部を少し小さくしたようなバッター、天性のものを持っている。」

○東京ヤクルト・鳥原公二チーフスカウト:「ただ者じゃない。高評価している。ただ捕手としては考えないといけないかも。」

○阪神・畑山俊二スカウト:「さすがのバッティング。技術があるのはもう分かっている。大舞台に強いのも魅力。見ていてワクワクする選手。

○広島・苑田スカウト部長:「大学社会人を含めてもNO1、変化球も直球と同じようにこなせる。木製バットでも打てるスイング。」

○東北楽天・早川スカウトグループマネージャー:「何も言う事は無い。完璧です。読み、一振りで仕留める技術
高校生の中で群を抜いている。12人に入ってくる可能性はあります。」

○千葉ロッテ・松本編成統括:「打つほうが注目されているけど、キャッチャーとしての成長を感じる。1年目からプロで通用する力がある。」

○北海道日本ハム・山田GM:「肩もいいですし、ピッチャーもリードできる。1位入札する球団もあるんじゃないか。」

○横浜DeNA・吉田スカウト部長:「自信にあふれている。ホームランバッターじゃないけど自分のタイミングで打てている。誕生日に打てるスター性もいい」

 打撃については絶賛だが、捕手については東京ヤクルトのスカウトと、千葉ロッテや北海道日本ハムのスカウトで評価が違っている。ただしこの打撃だけでも今年の候補の中では軍を抜いている感じで、ドラフト1位指名は間違いない。

大阪桐蔭・森友、有言実行バースデー弾  - デイリースポーツ:2013/8/9

 自慢のバットが、18歳の夏に華々しい祝砲を上げた。大阪桐蔭・森友は二回の第2打席、2死走者なしから3球目を左翼ポール際へ。白球は浜風にあおられ、スタンドに吸い込まれた。四回の第3打席にも2死走者なしから鋭いライナー性の本塁打を右中間スタンドへ。「2本とも、入ると思わなかった。2本目は逆風だったが、しっかりスイングできた」と史上27人目、29度目の2打席連発に頬を紅潮させた。

 誕生日の大当たりを自ら予告していた。前日の開会式リハーサル後「展開次第で一発も狙いたい」と話していた。この日の試合前も、チームメートの前で「オレ誕生日やから、バースデーアーチ打つで」とはしゃぎ、開幕日の緊張を解いた。

 新2年生で甲子園デビューした昨春のセンバツから本塁打を放ち、今大会は第1号に名を刻んだ。「調子はよくなかったが、甲子園だと打てる気がする」。春夏通算5本は、同校OBの中田翔(現日本ハム)、元星稜で、この日甲子園で試合を観戦した松井秀喜さんの4本を超え4位タイ。“甲子園の申し子”と呼ばれるスラッガーに肩を並べた

 大会屈指の長距離砲が、初戦からスタンドを沸かせた。2点リードの2回2死。森友が、外角高めの直球にバットを軽く合わせた。「風が味方してくれました」。高々と上がった打球は甲子園名物の浜風に乗り、左翼席最前列へ飛び込む大会第1号となった。

 4回2死では、内角直球を豪快に引っ張った。逆風をものともせず右翼へ突き刺す高校通算38号。さらに、5回2死満塁では右前へ2点打を放つなど4打数3安打4打点と大暴れだ。18歳の誕生日に自ら祝砲を上げ「今までで一番の誕生日になりました」と、最高の笑みを見せた。

 この日は、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏(39)が観戦した。「あれだけ本塁打を放った方。すごい印象しかない」。幼少期にテレビで見た憧れの存在が訪れた日に2打席連続弾。甲子園通算5本塁打とし、松井氏が星稜時代にマークした通算本塁打(4本)を超えた。

 18歳の誕生日に自らのバットで祝砲を上げた。4万2000人のスタンドをどよめかせた2打席連続本塁打。森友哉は「今までで一番最高の誕生日になりました。甲子園に来ると打てる気がする。やっぱり甲子園は違う」とはじけるような笑顔を見せた。

 日本文理の左腕大谷内の外角直球を「こすって」浜風に乗せたのは2回。打球は左翼ポール際に落ちた。ベンチに帰ると西谷浩一監督に「あれは本塁打やないやろう」と冷やかされた。「1本出て気持ちが楽になったし、それなら」と4回は“正真正銘”の一発。内角寄りの直球に「少し詰まった」と言うが、打球は逆風をものともせず右翼席に吸い込まれた。

 甲子園練習ではポップフライが目立った。前日練習ではボールを両太腿で挟み、スタンスが広くならないようティー打撃を繰り返した。高い修正力が2本のバースデー弾に結びついた。

 甲子園通算5本目。これまで左方向の本塁打はなかったが、これで全方向に運んだことになる。5回には右前に2点適時打して3安打4打点。試合前に「そんなに凄い打者とは思わない」と自信を持っていた大会最年長71歳の日本文理、大井道夫監督も「想像と違いました」と脱帽するしかなかった。1メートル70と小柄でも、パンチ力とバットコントロールで高校屈指の強打者であることを証明した。

松井越え、森、5号  - ニッカンスポーツ紙面:2013/8/9

 


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