木更津総合・早川隆久投手が完封勝利、スカウトから絶賛の声相次ぐ

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木更津総合の左腕・早川隆久投手が最後となる甲子園に登場し、唐津商を2安打12奪三振に抑えさすがの完封勝利を挙げた。大学進学が有力だがプロのスカウトからは制球力や投球術に絶賛の声が挙がった。

抜群の投球

見事な投球だった。インコースを内角外角の高めにも低めにも投げ込み、大きなスライダーとチェンジアップはストライクを取れば低めの球で空振りも奪った。打者が狙っていないというところでは130キロ中盤の速球でストライクを取り、力を入れると143キロの速球でストレートでも空振りを奪えた。ストレートについては福岡ソフトバンクスカウトのスピードガンでは146キロを記録、速球の力も増しこれだけの投球をされると、プロの打者でも絞り込むことができず術中にはまりそうな投球だった。

2安打12奪三振完封、前評判かそれ以上のピッチングを見せ「きょうは全体的に変化球がよかった。完封できてうれしい」と話した。広島の黒田博樹投手の投球術を研究し、横浜DeNAの山崎康晃投手のツーシームの投げ方を勉強し、「人差し指の力の入れ具合で、曲がり方をコントロールできるようになった」と話す早川投手、1年時から注目冴えていた投手だが、すべての球を使いこなす投手となりさらに凄みを増した。

プロスカウトも高評価

この日視察したスカウトからは以下のコメントが出されている。

巨人・山下スカウト部長:「投球術は高校生離れしている。センバツ時より直球、変化球ともに制球力が増した。将来性も高い」

横浜DeNA・吉田スカウト部長:「自分の特徴をしっかりつかんでいる。打者から見にくいフォームで、コントロールが抜群」

千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「素晴らしい。制球も安定してきた。いいツーシームだった」

東京ヤクルト・小川SD:「センバツより、さらに投球術に磨きがかかり、制球力の高さを感じた。」

千葉大会では東海大市原望洋の金久保優斗投手や島孝明投手と投げ合い1-0で完封して投げ勝った。そしてこの甲子園の投球はプロで十分活躍できると評価されるものだった。早稲田大学の進学が濃厚だが、今大会の今後のピッチングと将来も注目してゆきたい。

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早川・男気完封 日刊スポーツ紙面 2016/8/14

さらに力を入れたのがツーシームの精度アップだ。「(右打者へ)もっと逃げる球があれば思った」と、広島・黒田の著書をページが破れてボロボロになるまで読み込んだ。「もう少し落差をつけたい」と、DeNA山崎康のツーシームも動画で研究。スクリュー気味に逃げながら落ちていく新兵器の効果は抜群だった。直球、スライダーも交えて、初回は3者連続三振。最後まで二塁を踏ませなかった。

広島・黒田博樹(41)、DeNA・山崎康晃(23)の両投手がお手本だ。特に黒田の著書『クオリティピッチング』がバイブルだ。「人さし指の使い方とかを参考にしています」。何度も読み返し、大阪入りする前にも“復習”。「もうボロボロで、どこかのページは破けそう」と苦笑したが、その成果を十分に発揮した。

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