仙台育英・上林誠知選手、初戦で浦和学院と対戦、福岡ソフトバンク、東北楽天スカウトの前で快音連発

浦和学院, 小島和哉, 上林誠知, 仙台育英

 夏の高校野球大会、仙台育英が甲子園練習を行った。そして組合せ抽選で初戦の相手は浦和学院と決まった。

 1回戦屈指の好カードと各紙が注目するのが、3日目第4試合の仙台育英vs浦和学院、仙台育英でプロ12球団が注目するスラッガー・上林誠知選手と、2年生ながらセンバツで優勝投手、埼玉大会でも完全試合を記録した浦和学院・小島和哉投手が対戦する。

 上林選手は「甲子園では浦和学院とやりたい」と話していたようで「本当になっちゃうんだなと思いました」と話した。上林選手はさいたま市出身であり、子どもの頃から意識していた相手であった。小島投手については左対左となるが「左肩が開かなくていいです。いずれ当たる相手ですから、早くて気が引き締まりますね」と話した。

 この日の甲子園練習には福岡ソフトバンクと東北楽天のスカウトが視察する中で快音を響かせたといい、プロが密着マークをしている中で、左の好投手を相手にどんなバッティングをするのか、試金石となりそうだ。

 一方、浦和学院・小島投手は「相手はどこでもいい。でも気が引き締まりますね」と話すと、森士監督も「1戦必勝、どことでも決勝のつもりで敵はわれに在りです。」と話し、どんな相手でも来いという王者の風格を見せていた。

  「オオーッ!」。史上8校目の春夏連覇を狙う浦和学院の相手に「仙台育英」がコールされると抽選会場が俄然(がぜん)、ヒートアップした。

 「甲子園まで来て弱いチームはない。上林君は非常に柔軟性のあるいいバッターという印象。1戦必勝、どことでも決勝のつもりで“敵はわれに在り”です。最高のパフォーマンスができるようにと選手には伝えています。もちろん小島にも」

 浦和学院・森士監督(49)はうなずきながら、こう話した。

 この言葉をしっかりと耳にしたエース左腕・小島も、「相手はどこでもいい。でも(仙台育英で)気が引き締まりますね」と口を真一文字に結んだ。埼玉大会準々決勝(埼玉平成戦)での完全試合を含め、大会通算50回で3失点。センバツVは過去のこととするチームの中で、成長一途の左腕の目標はあくまで春夏連覇だ。

 そんな小島の前に立ちはだかるのは、プロ全12球団がドラフト指名で上位候補に挙げるパワーヒッターの4番・上林。宮城大会では主将として準決勝、決勝で本塁打だけでなく、ヘッドスライディングでナインを鼓舞してきた。この日の甲子園練習でも猛暑の中、ソフトバンク、楽天のスカウトの目の前で快音を連発した。

 「左(投手)? 苦にしません。左肩が開かなくて、いいです。いずれ当たる相手ですから、早くて(1回戦で)気が引き締まりますね」

 上林は埼玉出身で浦和シニアでプレーしながら、仙台育英に進んだだけに、浦和学院に対するライバル心も人一倍だ。

 春のセンバツ王者が“みちのくの雄”との激突で夏の幕を開ける。大会3日目、浦和学院の相手を仙台育英が引き当てると「おお~!」というこの日一番のどよめきが会場を包んだ。初戦からV候補同士の好カードとなり、浦和学院・山根佑太主将(3年)は「仙台育英が引く時だけ、来そうだなという感じがあった」という。まさかの予感が的中し、苦笑いで頭をかいた。

 史上8校目の春夏連覇へ、全国屈指の強力打線が立ちはだかる。仙台育英は昨秋の明治神宮大会を強打で制した。高校通算23発の4番・上林誠知主将(3年)は今秋のドラフト上位候補に挙がる。練習試合を通じても対戦経験はないが、森士監督(49)は「非常に強い相手。昨秋は頭1つ2つ抜けていた。(上林は)柔軟性があるいい打者です」と早くも警戒心を強めた。

 難関を突破してこそ勢いに乗れるメリットがある。初優勝したセンバツでは、21世紀枠で出場した古豪・土佐(高知)と初戦で激突。オールドファンがスタンドを埋め尽くし土佐を声援する“完全アウェー”の雰囲気のなか、4―0で完勝した。「あの時も初戦が一つのヤマだと思った。どんな形でも初戦を取るという意識で戦った」と指揮官。夏も強敵を叩くことで波に乗れるのか? という問いに「まさに、その通り」とうなずいた。


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