広島、今村猛投手と大瀬良大地投手が大竹寛投手の穴を埋める

広島カープ球団ニュース 2013年ドラフトニュース

 清峰の今村猛、長崎日大の大瀬良大地、清峰高校がセンバツで優勝し長崎県の高校野球がおおいに盛り上がった2009年、そこから二人のドラフト1位選手が誕生し、同じチームでプレーする事になった。

 

まったく違う性格

 共に180cm以上の身長から150km/h台の速球にフォーク、スライダーを投げる本格派右腕投手だが、今村投手は大瀬良投手を「ボクとは真逆。見た目の印象もそうだと思う」と話す。

 2009年の夏の長崎大会準々決勝で対戦した二人、その後も友人として交流している。今村投手は高校時代からポーカーフェースが売りとなっており、淡々と150km/hの速球を投げる。一方、大瀬良大地投手は抑えればマウンド上でガッツポーズを見せ、打たれては大きく悔しがる感情を表現する投手だ。

 

共通するのは

 共通するのは熱い想いを持っているということだ。今村投手は大瀬良大地投手を歓迎し「切磋琢磨し、強いカープを築きたい。」と話す。大竹寛投手の抜けた穴について、今村投手は大瀬良大地投手に「代わりになってくれる可能性はあると思う」と話し信頼感も寄せる。

 しかし、2009年のドラフト1位投手は今年はリリーフで2勝5敗3セーブ、防御率3.31、まだ活躍しきれていない。ライバルに対して「代わりになってくれる」と言っているようではダメだ。自分が「穴を埋める」くらい言わないと。同期のライバル菊池雄星投手がブレークし、同学年のライバルが入ってくる来年、今村投手もブレークしなければならないだろう。

 性格でその様なことをあまり口にしないタイプなのだろう。心には秘めているものがあると思っている。常に全力という感じではなく、相手を見ながら投げられる今村投手は、先発としてチャレンジして欲しいと個人的には思う。

 「切磋琢磨(せっさたくま)し、強いカープを築きたい。ボクも少なからず刺激になる」

 その実力を肌で知る。清峰3年春のセンバツで優勝し、連続甲子園を目指した夏の県大会。準々決勝で、しかし、大瀬良を擁する長崎日大の前に敗れ去った。「打席に立った時はマウンドが近く感じた」。ともにMAX153キロを誇る剛腕同士。以来、仲の良い友人としても関係が続く。

 ただ、プレースタイルは一致しない。今村が闘志を内に秘め、表情ひとつ変えず打者に対峙(たいじ)するのに対し、大瀬良は闘志を表に出し、派手なガッツポーズで自身を鼓舞するタイプ。「ボクとは真逆。見た目の印象もそうだと思う」。その実、チームの勝利を最優先するスタイルは共通項だ。

 今オフ、チームからは2年連続2桁勝利を挙げた大竹が同じリーグのライバル・巨人へFA移籍した。「1年目で、まだ何とも言えない部分はあるけど、(大竹の)代わりになってくれる可能性はあると思う」。即戦力右腕の実力や性格、すべてを知る男の発言だけに説得力はある。

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