東京ヤクルト・小川泰弘投手が2勝目、7回1安打7奪三振で自責点はいまだ0

東京ヤクルト球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 東京ヤクルトのドラフト2位・小川泰弘投手が2勝目を挙げた。

 小川投手は4月3日の広島戦で6回2/3を投げて5安打6奪三振、2失点したものの自責点は0、そしてこの日は、6回1アウトまでノーヒットノーランを続け、7回を投げて許したヒットは1本で7奪三振、1失点したものの自責点は0で防御率は0.00が続いている。

 小川投手は創価大時代にリーグ通算36勝3敗、23完封と驚異的な成績を残しており、東都の東浜巨投手と共にリーグの歴史に名が残る大エースだった。昨年の春季リーグ戦でノーヒットノーランを達成しており、1年後にはプロのマウンドでノーヒットノーランに手を掛けていた。

 担当したのは斉藤スカウト、「ピンチになっても顔色ひとつ変えず、内角を突いていた。オドオドしない」と精神力の強さを評価していた。昨年のドラフト2位は三嶋一輝投手(法大)、則本昂大投手(三重中京大)、佐藤峻一投手(道都大)、川満寛弥投手(九共大)と逸材が揃う中、1番目の横浜DeNAが三嶋一輝投手を、2番目のオリックスが佐藤峻一投手を、4番目の千葉ロッテが川満寛弥投手を、6番目の東北楽天が則本昂大投手を指名した。そして、7番目の東京ヤクルトが小川投手を指名した。

 三嶋投手はリリーフで、則本投手は先発で活躍を見せているが、ドラフト1位の東浜巨投手なども含めて、トップを走るのは小川投手なのが面白い。

 新人王も夢じゃない!ヤクルトのドラフト2位ルーキー・小川泰弘投手(22)が10日、中日戦に先発し、6回1死まで無安打の快投。新人では球団初の初登板から2戦2勝を飾った。

 

 7回を1安打1失点も自責は0で、防御率は両リーグ唯一の0・00。大リーグで通算324勝を挙げた名投手を参考にした豪快なフォームから「ライアン小川」と呼ばれるが、実力も本物。右のエース・館山昌平投手(32)が右肘手術で今季絶望となる中、救世主が現れた。

 

 小川には鉄のハートが備わっていた。無安打投球を続けていた3点リードの6回。先頭・大島のぼてぼてのゴロを自ら捕り損ねて出塁を許すと、1死二塁からルナに初安打となる中前適時打を浴びて1点を失った。並の新人なら動揺する場面。しかし、ここで慌てないのが最大の長所だ。「ノーヒットは意識はしなかった。そんなにうまくはいかないと思っていたので。チームが勝てばいいと思って切り替えて投げられた」

 

 続く和田を129キロフォークで左飛に打ち取ると、クラークは140キロの直球で三ゴロ。わずか4球で最大のピンチを脱し、1メートル71の小柄な右腕は顔色一つ変えずにベンチに戻った。

 カットボールと直球を軸に7奪三振。チェンジアップやフォークなど計6つの変化球を交え、的を絞らせなかった。低めに集める制球力と、出所の見えづらいリリースポイントから繰り出される伸びのある直球に加え、肝の据わった性格が武器だ。荒木投手コーチは「どんどん攻めていけるところがいい。彼の気持ちの強さがボールに表れている。頼もしい」と絶賛した。

 

 凱旋試合を観戦した母・弘子さん(59)は「5人兄弟の末っ子。兄弟が多い分、もまれて育ったからでしょうか」と物おじしない性格の理由を分析。成章高校時代の糟谷(かすや)監督は08年に21世紀枠で甲子園に出場した際に「1回戦の朝に寝坊してくるなど、ずぶといところがあった。試合で強打者に打たれた後でも決して逃げないし、内野がエラーしたあとも全然変わらなかった」と教え子の雄姿に目を細めた。

 

 ヒーローインタビューでファンの声援に手を振って応えた小川は、「試合に出られることに感謝して、もっと頼りになる投手になりたい」。プロ入り直後に両親に約束した「新人王」へ向け、勝利を積み重ねていくつもりだ。

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