阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手が4月3勝、防御率で菅野智之投手、小川泰弘投手抜く

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 阪神のドラフト1位・藤浪慎太投手が横浜DeNA戦で、松本啓二朗選手に2ランホームランを打たれるなど調子はそれほど良くなかったものの、6回5安打6奪三振3失点とまとめてドラフト会議が導入されて以降初となる高校卒投手による4月3勝を記録した。

 やはり春夏連覇の197cmの大型投手は並ではなかった。ストレートが高めに浮きホームランを浴びたが、その後はカットボールやスライダーを中心にし、4回からの3イニングは1安打3奪三振に抑えた。

 これで3勝1敗、防御率は1.67でリーグ4位に入った。新人王を争う東京ヤクルトのドラフト2位・小川泰弘投手が防御率2.08で6位、巨人のドラフト1位・菅野智之投手が2.57で9位となり、肩を並べた格好となった。

 ここまで3勝を挙げているのは、藤浪、小川、菅野のほかにホールトン、メッセンジャーがおり、小川、メッセンジャーが3勝0敗。防御率では藤浪晋太郎投手が5人の中で最も良く、奪三振では菅野投手がリーグトップ。4月の月刊MVP争いは、3勝0敗の小川泰弘投手か、3勝1敗ながら防御率が1.67の藤浪晋太郎投手から選ばれる事になりそうだ。

藤浪ドラフト制後初高卒ルーキー4月3勝  - ニッカンスポーツ・コム:2013/4/29

  藤浪は4回に変身した。「序盤はしっかりコーナーを突こうと思って、丁寧にいきすぎたのがよくなかった」。2回に3点の先制点をもらった直後、松本に2ランを浴びるなど3失点。リードをはき出した序盤を反省し、思い切って腕を振った。配球もカットボール主体に変えると、1死から4者連続三振。6回までの3イニングは1安打1四球の無失点。試合の中で修正する、並の19歳にはできない能力の高さを発揮した。「中盤以降はカットボールがよかったので、相談したわけではないですけど、藤井(彰)さんもそれをくんでくれました。ストレート1本へのこだわりはないです。勝てるピッチングがしたかったので」と、ルーキーらしからぬ言葉を口にした。

 イニングが終わりベンチに戻れば、バッテリーで話し合うのが恒例だ。17歳も年上の藤井彰に「あれは失投でした」と打ち明ける。それが、結果的に打ち取ったボールでも同じとらえ方をしている。反省点を共有し、以降の投球につなげるスタイルだ。

 すぐに修正する「引き出し」は、高校時代から持ち合わせていた。甲子園春夏連覇をした大阪桐蔭で西谷監督と築いた「修正マニュアル」が脳裏にある。体が開けばこう、制球が悪ければこう、とシンプルな対処法を持っている。だからこそ、試合中に落ち着いて切り替えられる。

 カットボール主体でも、小手先でかわしたわけではない。主砲ブランコにはオール直球勝負で邪飛2本と左飛のノーヒット。「思い切って腕を振っていこうと思いました。昨日もチェンジアップをホームランしていたので、変化球は多少でも甘くなると持っていかれると思った」。強打者相手に堂々と投げ込んだ。

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