センバツ出場選手評価(投手編)

センバツ出場選手評価、投手編です。ドラフト1位候補は金沢・釜田投手。ドラフトに指名されそうな投手は日大三・吉永投手と波佐見・松田投手、大垣日大・葛西投手と評価しました。

■金沢・釜田佳直 150km

足を大きく上げて体重を軸足にのせ、腰を低く落として左足とバランス取りながら体重を前に移していく。体重の乗ったストレートは150kmをマークする快速球で、肘の回転も素晴らしく回転の良いストレート。カーブ、スライダーもキレがある。フィニッシュで多少左足にブレる所があるが、もっと強くなってしっかり支えられれば150km中盤も期待できる。元中日の与田投手のような投手となりそうで、間違いなくドラフト1位の投手。

■日大三・吉永健太朗 148km
7四死球で5失点という結果となった。144kmをマークしたストレートはやはり速く、一線級の投手であることは間違いない。フォームを見ると投げ急ぎが目立ち、軸足に体重を乗せる前に投げに行ってしまっている。その後のモーションはスタンスが広く思い切り前に踏み込んでいるが、ステップした左足で体重を受けきり微動だにしない所は素晴らしい。腕も最後まで振り切っている。結果は良くなかったが、ドラフト上位候補は間違いない投手。

■波佐見・松田遼馬 148km
フォームはかなりバラバラで、左手もうまく使えていないしリリースがバラバラな感じ。クイックもそれほどうまく無さそう。しかし下半身の強さは尋常でなく、低く体重を落としてお尻を落としてもぶれることは無く、148kmのストレートは力がある。カーブとフォークはバッターの手が出るところに投げられている。スタミナも十分で、フォームがうまく矯正できれば、楽しみな投手。

■国学院久我山・川口貴都 145km 2年
長い腕を大きく使ったフォームは、下半身も強くバランスが良い。立ち上がりに大きく崩れたものの中盤以降は素晴らしいピッチングだった。145kmのストレートは肘の撓りをつかって回転の良い球。カーブ、沈むボールを持つ。フォームに難点が無いが変化球をもう少し思い切り腕を振れる様になれば変化球でも三振を奪える。 来年はドラフト上位クラスの投手になっていると思う。

■大垣日大・葛西侑也
腕が長くバッターに近いところでリリースできている。ストレートも変化球も腕を振り切っており、非常に素晴らしいフォーム。ストレートは130km台だが変化球も含めて高めにいく事が少なく、制球力も素晴らしかった。

■静清・野村亮介 145km
テイクバックが小さく左手のアクションも小さいので迫力は無いが、下半身は強く安定していて思ったより速いストレートが投げられる。腕のひねりが少ないためボールに回転がある感じではなく、空振りを奪うストレートではない。少し動くストレート。187cmの体でアクションの小さいフォームでこれだけの球を投げられるので、もっと成長するポテンシャルがあると思う。

■報徳学園・田村伊知郎 147km 2年
テイクバックが大きく、左手も大きく前に突き出して体に引く。下半身もしっかりしていて体重が腰の回転に繋がっている。腕の撓りで球に回転を与えられていて、回転の良い球が投げられている。インコースの高め、低めにストレートをコントロールできており、空振りを奪える。城南打線に8失点を喫したがストレートを狙い撃ちされた印象。変化球のキレとコントロールが課題か。

■天理・西口輔投手 145km
力強い下半身と上半身で145kmのストレートは力があった。しかし全体的に体を回転しきれずにストレートも変化球も高めに浮く球が多かった。

■横浜・柳裕也 2年
ゆったりとしたフォームから、体重を大きく落としてタメる事ができている。テイクバックからの肘を回転させて球に回転を与え、137kmのストレートもキレがあり伸びる。スライダーも同じように素晴らしいキレがある。力がついて140kmを越えればストレートで三振が奪える投手になるだろう。

■九州国際大付・三好匠 145km
肩幅が広く力のある上半身を使い145kmも記録したストレートは腕を振り切って角度がある。コントロールが良くスライダーも良いところに沈むなど素晴らしいセンスは中学時代も地区を代表する選手で経験も活かしている。しかし、投手としてはプロは厳しく上のレベルでは本人が好きという野手としてプレーすることになるだろう。

■加古川北・井上真伊人 140km
2安打8奪三振で完封と見事なピッチング。ストレートのスピードも変化させているような感じで、MAXは140km。左手を大きく伸ばして腕が見にくいのが特徴。体重があまり乗っておらずまっすぐに載っていないため投げた後、体がサード側に動く。腕が見づらいフォームを維持しながら体重を前に体重を乗せられるようにしたい。

■鹿児島実業・野田昇吾
低めの内角外角にコントロールされたストレートは130km前半だがキレがある。大きな曲がりのスライダー、カーブのコンビネーションも良いのだが、浦和学院の打線に苦しんだ。全体的にもう少しレベルアップが欲しい。

■光星学院・秋田教良 144km
ガッシリとした下半身があり重心も低く安定している。腰が横回転でスリークォーターからスライダーなど動く球を投げる。ストレートも思い切り腕を振り切る事ができ、140km台のストレートは威力がある。しかしアマチュア野球で好投をするタイプだがプロに評価されにくいタイプのように見える。

■浦和学院・佐藤拓也 2年
体を低く沈めて体重のタメを作っており、小柄だが切れの良いストレートを投げる。しかし回転の良いストレートもあればシュート回転しているものもあった。100km台の沈むチェンジアップがタイミングを外し、三振を奪える。セットポジションになると下半身と上半身の動きがバラバラになる感じ。

■北海・玉熊将一 141km 2年
テレビで見る後からの映像では、テイクバックが無くてヒョイっと投げていて力感がない印象だが、足を大きく上げて体重を乗せているためあのフォームでも140kmをマークできるのだろう。ただし軸足の蹴りが小さいのか、もう少し体重を乗せられるようになると思う。

■智弁和歌山・青木勇人
右足をクロス気味にステップし体の回転で大きなカーブを中心にカウントを取る。ストレートも130km後半をマークしていて、横の角度がある。しかしコントロールを手首でつけている感じで腕を振り切れていないため、体をもっと使っても制球できるようになれば楽しみな投手。

■関西・堅田裕太
速い体の回転で横からの角度のあるストレートを投げる。しかしそれだけでは厳しく大きなスライダーが生命線だったが、スライダーのコントロールが悪く敗れた。もう一つレベルアップが欲しい。

■智弁和歌山・古田恭平
体は細いが勢いがあるフォームで130km後半のキレの良いストレートとスライダーを投げる。ストレートの回転が良い。

■天理・中谷佳太 136km 2年
ステップが開かず体を開かないことを意識して左からの角度がある球を見せているが、リリースポイントが早くコントロールにもバラつきがある。

■横浜・山内達也 2年
体重をためることができているが、ステップする足の位置が良くないのか体重が載っていない。下半身が窮屈な感じで軸足も強く蹴れていない。もう少し広く踏み出して強く蹴られるようにしたい。

■日本文理・田村勇磨 2年
身長はそれほど高くはないが139kmのストレートには角度があり、スライダーは空振りを奪える落差とキレがある。体を大きく開き、肩の可動域も広そうな感じ。しかし左手が使えておらず開き気味で投げているので、それによってスライダーの回転が良くなっているのかもしれないが、バッターからは見やすいか。下半身があまり使えていないようにも見える。


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