センバツ出場選手評価(野手編)

高校野球ドラフトニュース 2011年ドラフト

選抜出場選手評価の野手編をまとめました。全試合、全打席を見ての評価ですが、九州国際大付・高城選手や日大三・高山選手などは試合によって評価が大きく変わる感じでした。反対に東海大相模・佐藤選手や履正社・海部選手、日大三・畔上選手などは毎試合同じような評価となりました。

ドラフト目線で見ると、野手でドラフトにかかりそうなのは履正社・海部選手だけの印象。あとは明徳義塾の北川選手が機会が少なかったので、以降の活躍を見てみたいです。他の選手もパワー、フォーム、センスの高い選手が多かったですが、今大会は打球が早く飛距離が出ていたと思われるので評価が難しく、上のレベルでもう少し見てみたいという選手が多いですね。

 

■履正社・海部大斗
軸が安定しており、下半身と上半身のバランスが素晴らしく、手首の柔軟さでどんな球にも対応できる。高めの球にもレベルスイングにあわせてきっちりセンターに打ち返すなど、ミートとバットコントロールは素晴らしい。

■東海大相模・佐藤大貢
バッティングに大きなアクションはなく、しっかりした下半身と強い手首を軸にセンターへ、ライトへとバットに乗せて運ぶことができる選手。意外に伸びる打球に手首の強さというよりもバットに乗せている印象があり、いろんなコースに対応できる印象。

■九州国際大付・高城俊人
下半身が強く内角も外角もストレートも変化球も体の回転にブレが無い。このおかげで上半身がいろんな打球にバットを合わせても強い打球を放つことができる。自分のストライクゾーンが広く対応できる範囲が広そう。外角を流し打ちするにも手首だけでなく体の回転で強い打球を飛ばせているが、インコースに比べればバットを投げ出すような粗さも見える。

■光星学院・田村龍弘 2年
腰を落としてどっしりと構えており、どんな球にもぶれることは無く下半身が強い。上半身が柔らかく、外角の球を右方向に打つことができる。手首だけで運んだりというのではなくしっかりと腰の回転で右方向に打球を飛ばしている。秋季大会でライト方向にもホームランを放ったがそれが理解できる。九州国際大付の高城選手に似ている印象。

■明徳義塾・北川倫太郎
ストレートに差し込まれた場面も多かったが、甘いストレートは痛烈な打球にして跳ね返す。軸が動かず回転できており、ミートポイントも体に近かった。難しい球にどのように対応するのかも見たかったが難しい球に手を出さないのも魅力。しかしチャンスの場面では力が入り狙っていたストレートへのスイングも腕の力で持っていこうとしており、決め球シンカーに手が出てしまっていた。打席でのムラを無くすことも今後の課題だろう。

■日大三・畔上翔
1試合6安打は野手の間を抜けたヒットもあり全てがヒット製というわけでもないが、体が開かず最後まで力が残っている感じでバットが近い距離で出ている印象。柔らかい手首でボールに柔らかくミートする感じでアベレージヒッター。

■九州国際大付・三好匠(打)
18打数4安打と確実性は低い。基本的にインコースや低めを手首の強さを生かして引っ張る打撃で2本塁打とパワー十分。しかし外角も引っ張りに行ったり、インコースを体を思い切り開いてサードゴロになるなど粗い。しかし体の大きさ、パワーは評価でき、肩の強さも十分なので、これから伸びてくると思う。

■日大三・高山俊
引き付けて反対方向にも長打を飛ばすことができる中距離ヒッターの印象。ただし体が開く感じがあり、外角変化球などには今は対応できるが、レベルが上がると対応が難しくなってくるかもしれない。

■水城・萩谷直斗 2年
お尻を引き低く構えており、軸足の膝を使って体重を沈ませながら打つことができるため、インコース低めは打球が鋭い。インハイや外角に対してもうまく当てることができる所にセンスを感じさせるが、その球を強くはじき返せるようになればもっと評価は上がるだろう。

■東海大相模・臼田哲也
打率5割をマークした。体もしっかりしておりパワーもある。足を大きく上げて勢いをつけて打つ感じだが流し打ちでも開いて打ち、ポイントも遠い印象。アベレージを狙うか距離を伸ばすかタイプが決まっていない感じだが、柔らかくバットを出すタイプではないので思い切って飛距離を伸ばす形で成長して欲しいと思う選手。

■九州国際大付・龍幸之介 2年
インコース低めのストレートを軸足の膝を沈ませて腰を残しながら回転で放ったホームランは膝の柔らかさを示している。アベレージは低いが4打点を挙げておりチャンスに強い印象。

■履正社・石井元
今大会は厳しい攻めもあり不調だったという印象。特にインコースの対応が厳しかった。体も力を残しながら回転ができており、インコースが苦手には見えないが、徹底したインコース攻めで外角を強引にひっぱったり、バットを当てるだけのバッティングになってしまった。

■東海大相模・田中俊人
4割を超える打率を残した。満塁弾を放つなどパワーは十分で思い切りの良いバッティングをする。反面細かい攻めや対応には苦戦する場面もあり、上のレベルやれるかが評価が難しい。左投手に対してどのように攻略するかなども課題となってくるだろう。

■日本文理・湯本翔太
1回戦で3安打を放つ。インコースには相当の自信があるようで、バッターボックスもラインギリギリに立ち、インコース低めの球は思い切り引っ張る。腰を落としながら大きく開くスイングでスイングスピードが速く打球が痛烈に内野手の間を抜けていくが、アウトコースや高めの球の対応ができていない感じで外角も引っ張りにいっている。

■日大三・横尾俊建
体がガッシリしており、長打を狙い体をクローズ気味に構えて回転に勢いをつける。スイングに気を取られ顔が動きボールから目が離れてしまっている。大会前の好調さによりホームランを狙いすぎたか。

■浦和学院・日高史也
インコースに強いがアウトコースの対応が課題。鹿児島実業バッテリーに外角攻めにあい苦労した。外角を強引に引っ張るところもある。

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