東陵高校・佐藤洸雅投手、内角攻めで雪の気仙沼に春をもたらす

東陵高, 佐藤洸雅

 宮城県気仙沼市は東北沿岸の市で、市内は東日本大震災の影響を受けて港周辺は地盤沈下した土地に盛り土をしている状態で、また多くが空き地となっている。東北地方とはいえ太平洋沿岸のためあまり雪は降らないようだが、5日には市内の空き地にも雪が降り積もった。その港を見下ろす高台の上に東陵高校はある。

 

内角攻め

 172cmと大きくなく、球速も140km/hが出るわけではないが、1年生の佐藤洸雅投手が選抜大会出場に大きく貢献した。昨年秋、東北大会準決勝で勝てば選抜出場が近くなる試合、評価の高かった青森山田に7安打を許しながらも1失点に抑えて完投した。「打たれにくいので7対3くらいの割合で外角中心だった」と話す様に、外角にストレートと変化球を出し入れしての粘りの投球だった。

 しかし決勝の八戸学院光星戦では4回6安打4失点と、その外角を狙われて降板した。甲子園では当然同じように外角を狙ってくるだろう。そこで佐藤投手は、「気持ち的には当てるくらいで内角をつきたい」と内角勝負の投球スタイルも身に付け、投球の幅を広げようとしている。

 珍しい大雪となった気仙沼の街は、重機が稼動し、大型トラックが頻繁に行き来をしている。まだ新たに建った建物は少ないものの、動き出しているようにも見える。その気仙沼市に東陵高校が春を持ってくるか、佐藤投手のインコース攻めがそれを握っている。

 

 チームは6日、気仙沼市内の同校室内練習場で練習を実施。佐藤は「前は(打者に)当てちゃうんじゃないかと思っていたけど、気持ち的には当てるくらいで内角をつきたい」と力強く宣言した。

 昨秋までの配球は「打たれにくいので7対3くらいの割合で外角中心だった」(佐藤)。東北大会準決勝・青森山田戦は低めを丁寧につき、7安打1失点完投とセンバツ切符を引き寄せる好投をみせた。しかし決勝の八戸学院光星戦は6安打4失点と打ち崩され、4回で降板。外角を狙われた部分もあり、内角攻めの重要性を実感した。


PAGE TOP