智弁学園・岡本和真選手が特大2本塁打、12球団が評価

智弁学園, 岡本和真

 センバツ注目スラッガーの一人、智弁学園・岡本和真選手が三重高校戦で第1打席にバックスクリーン、第3打席はレフトスタンド中段に1試合2本のホームランを放った。プロのスカウトも絶賛のコメントをしている。

スイングスピード

 圧倒的なスイングスピードを持っている。第1打席は3ボール2ストライクまでボールをじっくり見ると、真ん中高めのストレートを叩くと、打球は真っすぐバックスクリーンへと伸びていった。第3打席は変化球二つを余裕を持って見送ると、3球目に高めで第1打席よりややインコースよりの球を叩くと、打った瞬間に分かるホームランで、打球はレフトスタンド中段に飛び込んだ。

 第2打席も初球のストレートを叩くと、目に見えないくらいのスイングから放たれた打球は、非常に鋭い回転をしながらセンター前まで抜けていった。圧倒的なスイングスピードだった。

 正直にいうとホームランを打つには絶好の機会だったように思える。三重・今井投手の変化球をキッチリと見極められる状態で、120km/h台の高めのストレート、ホームランのための絶好球だった。それでもミスをせずスタンドに放り込むのは抜群のセンスをもっている証拠だろう。

 次は佐野日大・田嶋大樹投手と対戦する。田嶋投手の鋭い腕の振りから繰り出されるストレートをホームランできるかどうか、逆に田嶋投手はインコースにキッチリと攻めなければ外角の球を狙って複数安打を許す事になる。両者にとって力を試す機会となる。

 

プロ12球団のスカウトがコメント

 この試合にも12球団のスカウトが視察をしているはずだが、7球団のスカウトがコメントを出している。

○東京ヤクルトの鳥原チーフスカウト:「バレンティンの次の4番になれる素材。やっと見つけた和製大砲。高校時代の中田君より上」

○東北楽天・早川スカウトグループマネージャー:「ボールを追いかけないで、自分のポイントで待つことができる。あそこまで飛ばすのは高校生では珍しい。」

○中日・中田宗男スカウト部長:「体格も素晴らしいし、パワーとスイングスピードはずば抜けている。」

○北海道日本ハム・山田GM:「待つ形がいいし、スイングがコンパクト。高校生で抑えるのは難しい。この状況で実力を発揮するのは難しいが、気持ちも強い」

○横浜DeNA・吉田スカウト部長:「雰囲気がある。なかなかあそこまでは飛ばせませんから。」

○埼玉西武・渡辺シニアディレクター:「注目を浴びている中、甲子園の初打席で打てるのはハートが強い証拠」

○埼玉西武・鈴木葉留彦球団本部長兼編成部長:「上位候補だね。久しぶりに右の大砲候補が出てきた。」

○巨人・山下哲治スカウト部長:「パンチ力もミート力もあります。力任せにうっていないところにセンスを感じる」

○阪神・佐野統括スカウト:「スイングは速いし、魅力のある選手。高校生でこれだけ振れる打者はいない」

○広島・苑田スカウト部長:「インパクト力がとにかく強い。日本人の長距離砲がいないので、うまく育てば楽しみ」

○千葉ロッテ・松本編成統括:「間違いなくドラフト1位候補・広角に打てて前捌きが大きいのはイ・デホみたい」

○福岡ソフトバンク・永山スカウト部長:「タイミングの取り方が見事。以前よりよくなっている」

○オリックス・中川チーフスカウト:「しっかり待てるところがいい。今年の中では、社会人、大学生を含めても打者としては一番いいものを持っているのでは」

 今年の大会高校生では、横浜高校・高濱祐仁選手や浅間大基選手、日本文理の飯塚悟史選手がいました。飯塚選手が打席では結果を残せなかった中で、1試合2本塁打は抜群のアピールとなりました。プロ球界が待ち望んでいる右の大砲という事で、ドラフト1位をほぼ確実にしたのではないかと思います。特に東京ヤクルトは投手もそうですが日本人の4番候補を長い間探してきていたので、単独1位指名の可能性もあると思います。

 

 どでかい放物線が、甲子園の青空に描かれた。初回2死。岡本の甲子園初打席だ。フルカウントからの6球目。高め直球を振り抜く。強烈な打球はバックスクリーンへ着弾した。「有言実行にホッとしています」。1月のセンバツ出場決定時には「バックスクリーン弾」を宣言していた。予告アーチに、白い歯を見せた。

 さらに6回だ。2ボールからの3球目、内角直球を強振した。白球はどよめきとともに左翼席中段へ吸い込まれた。「振り抜いたら、飛んでいきました」。大会タイ記録の1試合2本塁打をマークし、PL学園・清原和博や星稜・松井秀喜らレジェンドと肩を並べた。3安打で最高のデビューを飾った。

  中略  大会NO1砲の活躍に、巨人・山下スカウト部長は「中田(日本ハム)以来、久しぶりに出た右の大砲だね」と絶賛。ヤクルト・鳥原チーフスカウトはパワフルな打棒に熱視線を送り「バレンティンの後の4番を打ってもらいたい」と最大級に評価した。

 「甲子園は他の球場と違って大きな球場なので、(ベースを)回っていて気持ち良かった」

 聖地初見参-。1発目は、一回二死だ。フルカウントからの高め直球を振り抜くと低い弾道でバックスクリーンへ。2発目は六回だった。「いつも練習していた」という内角を一閃。打球が左翼席中段に吸い込まれると、味方ベンチに拳を突き出した。大会直前に腰に疲労を訴え、練習を控えることもあった。この日も定位置の4番ではなく、「3番・三塁」。だが、心配は無用だった。

 ▼巨人・山下哲治スカウト部長 高校生では群を抜いている。打力は一級品。打撃だけなら十分、1位候補。

 ▼中日・中田宗男スカウト部長 体格も素晴らしいし、パワーとスイングスピードはずば抜けている。

 ▼西武・鈴木葉留彦球団本部長兼編成部長 上位候補だね。久しぶりに右の大砲候補が出てきた。

岡本、2発 - ニッカンスポーツ紙面:2014/3/25

 ※スカウトコメントなどが掲載されています。


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