新庄、桐生第一が引き分け再試合、斎藤佑樹投手は甲子園で再試合を2度経験

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 桐生第一と新庄高、2年生の山田知輝投手が163球と、3年生でプロ注目の山岡就也投手が171球を投げ、延長15回を共に1失点に抑えて引き分け再試合となった。

好投手の投げ合い

 新庄の山岡就也投手は最速144km/hを記録する左腕投手で、プロも注目している好投手の一人。この日はストレートは130km/h台前半から中盤が多く、1回戦の疲れなどもあったが、足を大きく挙げるフォームと曲がりが大きなカーブ、スライダーでタイミングを外し、15回を9安打6奪三振1四球で1失点と打たせて取るピッチングを続けた。

 プロに行った先輩昨年夏に経験している。昨年夏の広島大会、新庄のエース田口麗斗投手と、瀬戸内のエース・山岡泰輔投手、二人ともプロ注目の好投手で延長15回を無失点に抑えて引き分け再試合となった。再試合でも二人は先発し8回まで無失点を続けたが、8回裏に田口投手が1失点し山岡泰輔投手が完封、甲子園には山岡泰輔投手が出場した。二人は18Uワールドカップ日本代表に選出され、田口麗斗投手は巨人がドラフト3位で指名し、山岡泰輔投手はプロ志望をせず東京ガス入りしている。

 その熱投をベンチで見ていた山岡就也投手が今度は甲子園で再試合を投げる。

 

2年生で来年注目

 桐生第一は試合出場した選手のうち3年生は1人だけ、他は全て2年生となっている。エースの山田知輝投手も2年生だが184cm80kgの大型右腕として、来年のドラフト候補の一人。山田投手もストレートは130km/h前後に落としていたが、持ち前の上からの角度があるストレートを丁寧に内角、外角にコントロールし、15回を7安打5奪三振4四死球で1失点に抑えた。

 マウンドで大きく見える点やフォーム、ストレートの角度など、来年大きく羽ばたく要素をたくさん持っている投手だと思う。ストレートは現在最速139km/hのようだが、あと5km/h増せばドラフト上位に入ってくる素質がある。

 明日は二人とも先発する可能性が高いが、楽しみな半面、投げすぎによる肩の消耗やケガの心配は膨らむ。

 

斎藤佑樹投手は甲子園で2度の再試合

 甲子園での引き分け再試合といえば、2006年の夏の甲子園決勝、早実の斎藤佑樹投手と駒大苫小牧・田中将大投手が延長15回を投げて1-1の引き分け再試合となり大きな注目を集めたが、斎藤佑樹投手は2006年のセンバツ大会でも延長15回の引き分け再試合を経験している。ダース投手などが投げた関西高校との試合で、7失点したものの一人で15回を投げ7-7で引き分けた。再試合では3回から登板し7イニングを投げて4-3で勝利している。

 1年間に、しかも甲子園で2度の引き分け再試合を経験するという点で、しかも再試合で勝利するという事で斎藤佑樹投手は持っている投手だった。山田投手、山岡投手は甲子園のスターになる可能性も!?

 

 3点リードの6回2死三塁、吉岡を投ゴロに打ち取ったが、一塁に悪送球。三塁走者の生還を許した。8回には5連打を浴び、同点に追いつかれ、なおも1死満塁のピンチ。だが、そこから踏ん張るのが今大会No・1左腕の意地だ。後続を得意のスライダーで打ち取り、延長戦に持ち込むと味方の反撃を呼び込んだ。

 延長15回2死二塁。山田がこの日163球目で中飛に仕留め、ゲームセット。「負けなくて良かった。劣勢から追い上げて、自分たちとしては良かった」。大会6年ぶりの引き分け再試合は、勝ちに等しいドローだった。

 2回に1点を先取されたが、2回以降は立ち直った。8回に同点に追いつき、人生初の延長戦に突入した。「こんなにすごい球場の大観衆の中で投げられて楽しかった」と臆するどころか、ギアを上げた。唯一のピンチだった11回1死満塁も、スプリットで狙い通りに一ゴロ併殺で脱した。

  171球を投げ抜いた山岡は、さらりと言ってのけた。「まだ、全然いけました。(再試合も)投げます。明日も投げきるつもりです」。延長15回を9安打完投。自身の暴投も含め、味方に5失策が出ながらも、最少の1失点で引き分け再試合に持ち込んだ。

 初戦の東海大三戦で13三振を奪った「ドクターK」。8回に同点とされ、なお2死一、二塁のピンチでは、4番でエースの山田知輝を中飛に抑えた。9回2死二塁、延長11回2死一、三塁では、自らのけん制球で窮地を脱した。奪った三振はわずか6個でも「打たせて取るのが、自分の投球。それができた」と胸を張った。

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