左腕対決は浦和学院・江口奨理投手に軍配、龍谷大平安・高橋奎二投手も11回好投

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 一昨年の優勝校・浦和学院と昨年の優勝校・龍谷大平安の試合は、浦和学院・江口奨理投手、龍谷大平安・高橋奎二投手の左腕投手対決でもあった。延長10回まで0-0の投げ合いを演じた。

力のある速球、高橋奎二投手

 高橋奎二投手はこの日は自己最速に並ぶ142km/hの速球を投げるなど、大きく足を上げるフォームから、打者の内外角に力のあるストレートを投げ、大きなカーブもタイミング外すポイントとなる球になっていた。

 1年秋の明治神宮大会、2年春のセンバツと大舞台で好投、2年夏は元氏玲二投手に背番号1を譲り、甲子園でも先発を譲ったが、元氏投手が1回持たず5失点してから登板すると、6回2/3を2安打8奪三振で無失点に抑え、初戦敗退もさすがのピッチングを見せた。

 そしてこの日も11回に2失点したものの10安打5奪三振3四死球、昨年までは元氏投手と2人でリレーしたが、今年は一人で投げるため、テクニックも身につけて浦和学院打線をかわしていった。

 すぐにプロ入りと言われるような昨年からの成長というのはあまり感じられなかったが、冬の成長の結果は春から夏にかけて出てくると思う。とにかく大舞台に強く、常に安定したピッチングができる投手で、夏も甲子園に帰ってくるだろう。その時のピッチングが楽しみだ。

 

キレとテクニック、江口奨理投手

 一方、浦和学院の江口奨理投手も、球速こそ120km/h後半、最速は135km/hだったが、キレのある球をキャッチャーが構えたミットに狂いなく納めた。ミットやバッターを長く見ながら投げるフォームで球持ちも良く、打者の動きを見て投げ分ける事が出来ているように見える。

 昨年秋の関東大会で桐光学園、東海大甲府を完封、明治神宮大会でも東海大四を6回コールド完封、東海大菅生も1点に抑えて完投と、ドクター0ぶりを甲子園でもいかんなく発揮した。

 体は大きくなく、ドラフト的には大学、社会人でという事になるが、実績を残して、大学、社会人でも名前を聞く投手になりそうだ。

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 昨春、昨夏に続く3度目の聖地では収穫もあった。これまでの1試合最長登板は9イニングだったが、この日は延長に入っても球威は落ちなかった。「疲れは全くなかった。まだまだだと思うが、冬場の走り込みでスタミナがついた」と成長を感じることはできた。

 2回に1死満塁のピンチを招いたが、内角直球で二ゴロ併殺に仕留め勢いづいた。自己最速を3キロ更新する135キロ直球で強気に攻め、先輩で13年のセンバツV投手・小島和哉直伝のカットボールでバットの芯を外した。78年ぶりの直近優勝校対決に快勝。「苦しさより、このマウンドで投げられることが楽しかった」。背番号1がそう振り返るのには、特別な理由があった。


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