2016年のセンバツ高校野球大会に21世紀枠として出場する高校の候補9校が発表された。各チームの注目選手などを見ていく。
21世紀枠候補9校
北海道・札幌清田
秋季大会の北海道大会ベスト4まで進出、北海道栄に2-7で敗れている。エースの実松投手は7試合を投げて56回774球を1人で投げた。現在は最速133キロだが、センバツまでに球速を140キロの上げると目標を立てた。また4番で捕手の渡部桂輔選手は169cmと小柄だがチームの大黒柱。強気なリードで実松投手を引っ張った。
OBでは現在北海学園大1年の最速140キロ左腕・中島啓汰投手がいる。いままで甲子園出場は無し。
東北・釜石(岩手)
岩手県大会で準優勝し東北大会では初戦で東北高校と対戦し延長12回の末2-3と僅差で敗れた。エースの岩間投手は「140キロを投げたい」と目標を立てた。また西沢和哉選手は広角に打てる打撃センスが高く、佐々木純選手も長打が打てる選手として候補に挙がっている。
1996年センバツに釜石南として甲子園に出場している。
関東・上尾(埼玉)
埼玉県大会ベスト8、花咲徳栄高校に0-6で敗退している。遊撃手の前田滉太選手は1年生のころから注目されていた選手で、50m6.05秒の足とショート深くからのファーストへのスローイングが注目されている。
チームは1975年夏の甲子園でベスト4まで勝ち上がった歴史がある。
北信越・長野(長野)
長野県大会ベスト4、長野商業に0-4で敗れ、3位決定戦も松商学園に敗れた。現在のところ注目選手は登録されていない。甲子園は1921年に長野中として出場、春2回、夏2回の出場がある。
東海・宇治山田(三重)
三重県大会ベスト8、三重高校に4-5で敗れた。現在のところ注目選手は登録されていない。甲子園では第1回大会に山田中として出場するレジェンド校の一つ。
近畿・長田(兵庫)
兵庫県大会ベスト8、神港学園に2-3と僅差で敗れた。エースの園田涼輔投手は140キロの速球で伊丹高校戦で8回までノーヒットノーラン、9回1安打13奪三振の快投を演じ、同じ球場で行われた東洋大姫路vs報徳学園の試合を見に来たスカウトの目を釘づけにした。甲子園に出場すれば注目投手の一人に挙げられそうだ。
これまで甲子園出場は無し。
中国・出雲(島根)
島根県大会3位、開星に0-3で敗退した。中国大会では広島大会を優勝して広島国際学院に5-4で勝利したが、開星に4-5で再び敗れベスト8。現在のところ注目選手は登録されていない。
これまで甲子園出場は無し。
四国・小豆島(香川)
県大会では明治神宮大会で全国覇者となった高松商に決勝で延長12回の激闘の末2-1で勝利し優勝している。四国大会では土佐に3-4で敗れ準々決勝で敗退した。現在のところ注目選手は登録されていない。
部員17人での香川大会優勝の快挙に2017年4月には土庄高校と統合することが決まっており小豆島中央高校になる。これまで甲子園出場は無く、小豆島高校として出場できるのは来年が最後。
九州・八重山(沖縄)
沖縄県大会では中部商、那覇商、興南を倒して優勝、九州大会でも初戦の鹿児島城西に勝利、準々決勝で優勝した秀岳館に敗退した。現在のところ注目選手は登録されていない。これまで甲子園に出場はなし。
出場3校を予想
小豆島高校は高松商に勝利し香川大会優勝、その高松商が全国制覇した事、また話題性もあり出場の可能性は非常に高いとみられる。また沖縄の八重山高校も県大会優勝の実績とは評価されそうだ。
もう1校は甲乙つけがたいが、プロが注目する園田涼輔投手のいる長田高校が出場すれば大会の注目投手となりそうだ。
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