明治大が勝利で優勝争いに残り、上原健太投手が沢田圭佑投手を防御率で上回る

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 東京六大学の明治大vs立教大は、立教大が30季ぶりの優勝に王手をかけて臨んだものの、2戦目の延長12回の粘りなど明治大らしい粘りによって4戦目までもつれ込み、この日は総合力の差で8-2で明治大が勝利した。防御率でも明大で来年のドラフトの目玉、上原健太投手が1位に躍り出た。

立教大が優勝逃す、明治2013年春と全く同じ粘り

 立教大はこの日、2戦目で8回2失点と好投した4年生の川端大翔投手が先発したものの、3回に明治の佐野恵太選手に3ランホームランを浴びるなど4失点、その後は継投をしたものの8失点した。

 対する明治大は3年生で来年のドラフトの目玉・上原健太投手が先発し、最速148km/hの速球で6回1/3を1安打4奪三振で無失点に抑えた。規定投球回に到達し、試合も点差が開いた事もあって降板し、「行きたい気持ちもあった」と話したものの、防御率が0.96でリーグトップだったこともあり、7回途中に降板した。

 立教大は開幕から7連勝で優勝に王手をかけたが、明治大の壁を破れなかった。一方明治大は2013年春のシーズンにも7連勝で王手をかけた法政大を、2戦目で引き分け、3戦目4戦目で連勝を逆転優勝をしている。驚異の粘りと言える。

 

優勝争いの鍵は早大・有原航平投手

 優勝争いは早大、慶大、明大の3チームとなり、早慶戦で早大か慶大が2連勝すればそのチームが優勝、1勝1敗になった時点で明治大が優勝する。

 今年春のシーズンでも早慶戦で勝った方が優勝という状況で、早大の有原航平投手が唯一の1敗を喫して優勝を逃している。4球団が1位指名した有原航平投手の集大成になるとともに、成長の真価が問われる。

 

防御率争い

 リーグの防御率争いでも、立教大の2年生エース・沢田圭佑投手が8試合に登板し6完投で65回を投げて防御率1.11でリーグ1位だったが、明治大の上原健太投手が規定イニングの28回に到達し、防御率0.96でリーグ1位に躍り出た。上原健太投手は昨年秋も30回2/3で防御率0.88となったものの、広陵高校の先輩・有原航平投手が防御率0.72を記録して2位だった。今年は慶大の三宮瞬投手が1.63で3位となっているが、タイトル獲得なるか注目される。

 65回を投げた沢田投手は優勝も逃し残念なシーズンとなった。登板が非常に増えており心配も残る。将来も含めて大きな視点でプレーを続けてほしいという思いもある。

 また上原投手は昨年秋もそうだが、今季も3勝1敗、防御率0.96と数字では立派な成績を残している。ただし、先発して投げられるようになったのはシーズン終盤だけで、190cmの左腕で最速148km/hを投げる圧倒的な力がありながらも、チームの軸としての活躍はみられていない。

 沢田投手のように投げては今度は故障の心配が出てくるが、来年は1戦目の先発として1年間を通して投げられるかどうかが、目玉候補としてドラフト会議を迎えるかどうかのポイントとなりそうだ。既に広島の苑田スカウト部長が姿を現し、広陵高校出身の選手として、有原航平投手が取れなかったリベンジに向かって動き出している。

 明大190センチ左腕・上原健太の快投で優勝に望みをつないだ。最速148キロの直球を軸に6回1/3を1安打無失点。「制球も定まっていた。文句なしの投球だったと思う」。オリックス1位のエース・山崎福也は9回の1イニングを2失点だったが、リーグ最終戦を締めた。チームのVは早慶戦次第。善波達也監督(52)は「早慶戦は公平に応援します。ちょこっと期待も持って」と話していた。

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