早稲田大・中村奨吾選手がホームランで有終の美飾る、早慶戦終了し来年に向けて

有原航平, 中村奨吾, 茂木栄五郎

 東京六大学・早慶戦の3回戦は早稲田大が9-0で勝利し、早慶戦に勝ち越しを決めた。千葉ロッテからドラフト1位指名を受けた中村奨吾選手がホームランを放ち、大学野球に別れを告げた。早稲田大、慶応大共に監督が交代する事も明らかになった。

有原航平投手は登板せず

 早稲田大はこの日は2年生の竹内諒投手が先発すると、7回まで5安打6奪三振無四球で無失点に抑える。打線は6回に中村奨吾選手のホームランなどで突き放し、9-0で快勝した。点差が開いた事もあり、北海道日本ハムがドラフト1位指名した有原航平投手は登板せず、秋季リーグ最終戦が幕を閉じた。

 千葉ロッテからドラフト1位指名された中村選手はこの日はホームランを含む5打数3安打で1打点、「打つのが遅かった」と優勝を逃した事に反省もしたが有終の美を飾り、大学野球を引退する。

 有原航平投手は今季は右肘の故障のために1勝に終わった。昨日の登板も肘の故障は明らかで、「しばらく休んで、状態を良くすることに専念する。1年間戦える体をつくって、長く活躍できる選手になりたい」と話した。

 

見事なバトンタッチ、岡村監督が若いチームを託す

 早稲田大は2010年に斎藤佑樹投手、大石達也投手、福井優也投手がドラフト1位指名され、早稲田大の應武監督から岡村監督に交代した。岡村監督は0からのスタートとなったが、2011年に有原航平投手、2012年に吉永健太朗投手などが入部し、2012年にはリーグ優勝を果たした。

 今年は中村奨吾選手、武藤風行選手、小野田俊介選手の4年生クリーンナップを作り、前後で茂木栄五郎選手、中澤彰太選手といった後輩を配置し、投手も有原航平投手、吉永健太朗投手が故障の中で、1年生の大竹耕太郎投手や2年生の竹内諒投手を起用して、春、秋共に優勝争いを繰り広げた。

 岡村監督は4年の任期を終え退任する。優勝は1度だったものの最後にはドラフト1位選手を2人輩出し、3年生の茂木栄五郎選手が打率.514で首位打者となった。若い選手で来年以降の可能性も残して岡村監督の4年間は評価されるものだったと思う。唯一残念だったのは吉永健太朗投手、有原航平投手を故障させてしまった事だが、大学野球の試合のスタイルが変わらなければこれは変わらない。

 来年からは現・鳴門渦潮の監督でで今年も侍ジャパン18U代表監督を務めた高橋広監督が就任するようだ。少しでも変革ができれば。

 

慶應義塾も監督交代

 一方、早慶戦で大敗した慶応大、谷田成吾選手、横尾俊建選手が抑えられて1点を奪えず、投手陣も失点を重ねた。3年生の三宮瞬投手も活躍を見せたものの、2年生の加藤拓也投手の負担が大きく、今季も終盤は疲労が見えていた。このままだと4年時は心配されるような感じがする。投手の育成が必要だろう。

 竹内監督が病気療養で、春・秋ともに監督代行が指揮を執ったが、竹内監督は復帰できずに来年からはJX-ENEOSの大久保監督が就任するようだ。社会人野球で革新を起こし都市対抗2連覇した大久保監督によって、投手の育成や大学の戦い方のスタイルを変えてくれることを期待したい。

 

 ドラフト1位コンビが大学最後の試合を終えた。ロッテから1位指名された中村主将は、6回に通算11号となるソロ本塁打を放つなど3安打をマークした。優勝の懸かった前日は好機で一本が出なかっただけに「打つのが遅かった」と反省。「元気にケガなく活躍することが恩返しだと思う」とプロの舞台を見据えた。日本ハム1位のエース有原は登板がなかった。右肘痛で出遅れた今季はわずか1勝。「しばらく休んで、状態を良くすることに専念する。1年間戦える体をつくって、長く活躍できる選手になりたい」と目標を語った。

 茂木が大逆転で、首位打者に輝いた。2回先頭で直球を左前打とすると「1本出て、思い切り行こうと思った」。3本の適時打を放ち、4の4で打率5割1分4厘に。8年ぶりの「5割首位打者」が誕生し「ビックリしたのと、ホッとしたのと両方ある」と苦笑いだった。


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