慶応大・加藤拓也投手が有原航平投手に投げ勝つ、慶大が優勝王手!

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 東京六大学の早慶戦1回戦は、慶應義塾大が逆転で制した。早稲田大・有原航平投手と慶応大・加藤拓也投手の防御率リーグトップ同士(1.23)の先発となったが、加藤拓也投手が1失点で完投し4勝負けなし、防御率もトップ(0.94)に躍り出た。

有原航平投手が逆転許す

 有原航平投手は今年の大学生投手でトップと評価されているといってよい。その有原投手はこの日もストレートは常時150km/h前後を記録するのピッチングを見せ、6回まで3安打7奪三振と素晴らしいピッチングをしていた。

 7回はランナーを出すと、6番・竹内惇選手に148km/hの速球を投げたが、ライトスタンド前列に飛び込むホームランを浴びた。有原投手は「そう悪いボールではなかった」と話した。しかし「結果として負けてるんで」と反省も口にした。

 結局有原投手はこの回に降板し、7回5安打7奪三振無四球で2失点というピッチングだった。ただしこの日は100球で降板しており、今日、明日の登板を見越しているかもしれない。

 

加藤拓也投手がリーグ1位に

 対する慶応大は1戦目の先発に防御率リーグ1位タイの2年生・加藤拓也投手を持ってきた。加藤投手は1年時に150km/hを記録しているが、この日も145km/h前後の速球で勝負した。

 5回は自らの暴投で失点し先制点を許したものの、その後の4イニングも無失点に抑え9回4安打5奪三振3四死球で自責点0、堂々の完投勝利で有原航平投手に投げ勝った。

 この日の投球で加藤拓也投手の防御率は0.94、有原航平投手は1.41となりリーグトップに躍り出た。また勝ち星も4勝0敗とし、有原投手の5勝1敗にあと一つと迫った。さらに奪三振もリーグトップは42であと6つとなった。第2戦の登板は無いと思うが、第3戦にもつれ込んだ時には勝ち星、勝率、防御率、奪三振の4冠にも手が届くかもしれない。

 

打者のタイトル争い

 これだけ素晴らしい投手が登板し、打者にとっては厳しい試合となった。慶応大の谷田成吾選手、横尾俊建選手はノーヒットに抑えられた。しかし殊勲のホームランを放った竹内惇選手は4打数2安打で打率を.400まで上げてリーグ4位にランクアップした。

 早稲田大学で現在ホームランと打率で2冠の武藤風行選手は、この日も1安打を記録し、打率.439で首位に踏みとどまった。2位の明治大・植田選手は打率.432となっている。

 

  「打球が見えなかったから一生懸命走った。そしたら、三塁側からすごい歓声が聞こえて。それで本塁打だったんだと分かった」。勝負所で飛び出した逆転2ラン。今季最多の観衆の視線を独り占めにし「いやあ、本当に気持ち良かったッス!」と最高の笑みがはじけた。

 ドラフト1位候補を粉砕した。相手は、昨秋に1安打完封された絶対エース・有原。6回までに7三振を喫し、今季一番の出来だった5勝無敗の右腕から一発を放ち、初黒星を付けた。「すごい投手。だから、チャンスボールをとらえることだけを意識した」と胸を張った。

 「そんなに悪い球ではなかった。でも、終盤に打たれたのは課題」と振り返った。球場のスピードガンで誤表示ながらも165キロを計測するほどに直球は走っていた。それでも「ある程度はいい投球ができていた。でも結果として負けたので意味がない」と悔やんだ。4季ぶりの優勝に向け、崖っ縁に立たされた岡村猛監督は「有原はいい投球をしていた。いいゲームだったが、こういう試合を取らないと優勝は見えてこない。あす(2回戦)は全員で勝ちにいく」と巻き返しを誓った。

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