小野田俊介選手、有原航平投手の意地も、一歩届かず早稲田大

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 東京六大学リーグの早慶戦は慶応大が2勝し優勝を決めた。早稲田大学はこの日は4年生でドラフト候補の一人、小野田俊介選手が3ランホームランを放ち、有原航平投手が9回1イニングを最速152km/hの速球で無失点に抑える意地を見せたが、優勝に手が届かなかった。

4年生の意地も

 早稲田大は今年の春はアメリカに遠征してキャンプを行うなど、優勝への並々ならぬ思いがあった。それは有原航平投手という大エースの存在がいたからだろう。

 しかしそれでも不安があった。主砲と期待された小野田俊介選手が昨年11月に右膝前十字靭帯の再建手術を受けて練習を始めたのは2月から、また2戦目の先発候補だった吉永健太朗投手の状態が戻らず、共にアメリカ遠征メンバーから外れていた。

 しかしシーズンに入ると有原航平投手が1戦目で早慶戦まで5勝と必ず勝ち星を挙げると、2戦目は2年生の竹内諒投手などが先発し、小野田に代わって4番に入った同じ4年生の武藤風行選手が4本塁打、打率.477を記録し2冠に輝く活躍を見せた。

 武藤選手はこの日も3打数3安打を記録し、有原投手は1イニングを抑え、ケガから復活した小野田俊介選手が3ランホームランと意地を見せた。この意地は秋にさらに大きなものとなって再び優勝争いをさせるだろう。

 

ベストナインに有原航平投手

 有原航平投手は5勝を挙げて最多勝利、またベストナインに選ばれた。これだけの投手だがベストナインはこれが初めてとなる。

 1年時から140km/h後半を投げる力があったもののそのストレートをはじき返され、素晴らしい投球を見せたかと思うと打ちこまれる場面もある投手で、1年下の吉永健太朗投手がMVPを挙げ中で悔しい思いをしていた。

 その実力が花開いたのが3年生の秋で、3勝1敗に防御率0.72でタイトルを獲得する。そして今季はその実力が結実した形で5勝し、エースとして貫禄を身に着けた。

 優勝は逃したものの、大学生投手では揺らぐことなくNO1と評価されるだろう。今年のドラフト会議は有原航平投手を中心に回っていく。

 

 前日の1回戦で敗戦投手になったエース・有原は9回に登板し1回無失点。5勝1敗で初のベストナインに選出されたが「一番大事な試合で負けたので喜べない」と唇をかんだ。

 ▼早大・武藤(打率・477、4本塁打で2冠)立大に1敗したのが響いた。自分がもっと打っていれば。

 八回に登板した有原も「抑えて流れを変えたかった。大事な所で勝つのがエース。まだ技術不足です」と反省しきりだった。


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