東海大がこの春まだ無敗、吉田侑樹投手が144km/hで5安打8奪三振完封

大学野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 大学野球選手権はリーグ戦14戦を無敗で優勝した東海大が初戦を迎えた。エースの3年生・吉田侑樹投手が龍谷大を完封しこの春無敗を継続している。

エース不在から

 東海大は昨年まで渡辺圭投手、猿川拓朗投手という二人のエースが活躍していたが、今年はその二人が抜けエース不在からのスタートだった。しかしリーグ戦が開幕すると3年生の吉田侑樹投手が5勝0敗と結果を残し、不安を一掃してリーグ戦は14勝0敗と負けなしで優勝した。

 この日の龍谷大戦はその吉田投手が先発する。187cmの身長に長い手足を使ってバッターに近い所でリリースされるストレートは144km/hも打者は差し込まれ、カーブとのコンビネーションで9回を投げて5安打8奪三振1四死球で無失点と結果を残した。

 

菅野智之投手との1年間

 エースは実戦の中で育つと思う。しかし東海大は絶対的な2枚看板がいたため吉田投手の登板機会は少なかった。しかし日々の練習を大切にしてエースとして颯爽と登場したのは、菅野智之投手の姿を見ていたからだったようだ。

 吉田投手が入学した2012年、本来ならば大学にはいないはずの菅野智之投手の姿があった。2011年のドラフト会議で北海道日本ハムが1位指名の交渉権を獲得したが、菅野投手はそれを拒否し大学で1年間浪人する事を選択した。菅野投手は当然試合には参加できず、練習の中でバッティング投手をしたり実戦練習をして1年間実戦感覚をつかもうとしていた。

 吉田投手も1年生で菅野投手のその姿を見て練習の中でも実戦経験を積める事を学んだのだろう。来年のドラフト候補として十分可能性がある。球威、鋭い変化球などまだまだ追い求めて、プロでも活躍できる投手になってほしい。

 

 いつまでも下を向いてはいなかった。東海大OBで貢さんの孫に当たる巨人・菅野は悲しみを乗り越え、5月31日のオリックス戦で7回無失点と力投した。菅野がプロ入り前の浪人時代、一緒に練習した3年生右腕・吉田侑樹は、先輩の雄姿に力が湧いた。「苦しい中で投げられるのが、本当にいい投手だと思った」。140キロ台後半の直球を武器に三塁を踏ませず、5安打完封に仕留めた。

  2回戦4試合が行われ、8強が出そろった。東海大は龍谷大を2―0で下し、2年ぶりの準々決勝進出。横井人輝監督(51)と選手らは5月29日に心不全のため死去した東海大野球部名誉総監督の原貢(はら・みつぐ)氏(享年79)をしのんで、喪章をユニホームに縫いつけてプレーした。

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