東北福祉大が14年ぶりの優勝、大学野球選手権を振り返る

大学野球選手権は東北福祉大が14年ぶりの優勝、復活した津森宥紀投手に、山野太一投手、1年生の三浦瑞樹投手の踏ん張りもあり、早めの継投で投手を繋いでいった、元西武出身で就任3年目となる大塚監督の手腕も光った。

繋いで勝利

優勝した東北福祉大は、誰が引っ張ったというのに名前を挙げるのが難しいほど、全員でつないで全員で勝ち取った優勝という印象。投手陣ではリーグ戦で主戦として活躍した2年生の山野太一投手と1年生の椋木蓮投手だったが、椋木投手が不調となった。しかし1年生の三浦瑞樹投手や152キロ右腕の藤川昂蓮投手、そして復活をした津森宥紀投手が繋いで、慶応大、国際武道大などを抑えた。

また打撃でも4番の深江大晟選手が不調で準決勝までは1安打だったが、1番の吉田隼選手が18打数8安打の活躍を見せ、3番でショートを守った元山飛優選手、そして5番の清水聖也選手が勝負強く結果を残した。そして決勝では不調でも4番として起用し続けた深江選手がホームランを放った。

東北の雄として、佐々木主浩投手や金本選手など多くの名選手を輩出し、地方の雄として君臨をしてきた東北福祉大だが、最近はリーグ戦でも、特に春は仙台大が台頭しリーグ優勝も厳しい状況だった。それでも野球の名門という事もあり、選手層では東京六大学のチームも引けを取らず、今大会でもそれを印象付けた。

リーグ全体で勝ち取った2年連続準優勝

国際武道大も戦力の層の厚さは全国屈指で、横浜高校からの入学者が多い大学だったが、特に近年は東海大系の高校から有力選手が集まっていた。東海大浦安出身の平川裕太投手がエースとして活躍すると、東海大菅生出身の勝俣翔貴選手が主軸としてホームランも放ち、東海大相模の甲子園優勝メンバー、豊田寛選手、磯網栄登選手も主軸を固めた。それらの選手を獲得し、育て、信頼して起用してきた岩井監督も力も大きい。

1年間の優勝よりも、2年連続準優勝というのはチームの実力が高さを示している。またリーグ戦のレベルも高い事を示している。千葉県リーグは中央学院大、城西国際大、東京情報大など実力のあるチームがしのぎを削り、それによって国際武道大も鋭く磨かれてきた。リーグ全体のレベルによっての2年連続準優勝という事になるだろう。

エースの力光ったチーム

徳山大や東日本国際大、宮崎産業経営大はリーグ戦で奮闘をしたエースと2番手投手が踏ん張りを見せた。リーグ戦では投手が2人そろうと、10勝で圧倒的に勝ち上がれることもできるが、全国の舞台では慶応大や九産大など打線にも人材の揃うチームにはかなわなかった。

ベスト4の4チームにはほぼ戦力の差はなく、選手の好不調やめぐりあわせのような感じだった。その中で同じように実力のあった東洋大や東海大、富士大、立命館大が序盤で敗退したのは、波乱だったが、特に東洋大は投手の疲労やコンディション不良を、打線が援護する事が出来なかったのが残念。注目選手もいるし、全国でも屈指の打線があるにもかかわらず、3-10のコールドでの初戦敗退というのは、全体が気落ちしたムードとなり、それを盛り上げるような選手がいなかった。上茶谷投手の不調をカバーするような野手陣の気迫を見せてほしかった。

下級生に光る選手

今大会でNO.1投手は苫小牧駒大の伊藤大海投手だろう。ストレートの力は本物で、日本文理大戦で10奪三振完投、慶応大戦は5回途中で攻略されて降板したが7つの三振を奪った。これからこの球威を維持しつつも、変化球や制球を磨き、再来年のドラフト1位候補となってほしい。

他にも下級生の活躍が光ったがそれはまた後日まとめたいと思います。今年のドラフト候補である4年生については、選手権に出場していない選手も含めてドラフト番付で発表をしています。

これで2018年の大学野球選手権は幕を閉じ、これから大学生は代表合宿、日米大学野球やハーレムベースボールウィーク、そして8月末からは秋のリーグ戦が始まっていきます。

2018年大学生ドラフト番付

第67回(2018年)全日本大学野球選手権の注目選手一覧


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