東洋大・村上頌樹投手が連投のマウンドで1安打完封

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東都リーグの東洋大vs国学院大は延長11回引き分けもあり4回戦に突入すると、東洋大は連投のマウンドにエース・村上頌樹投手を送り、村上投手が1安打完封のピッチングで応えて勝ち点を挙げた。

1安打完封

村上頌樹投手は前日の同カードで先発したが、6回を投げて5安打8奪三振、4つの四球と珍しくコントロールを乱して2失点で降板をしている。その試合が延長11回で引き分けに終わりと、この日の4回戦に再び村上投手が先発した。

この日の村上投手は「ここで勝ち点を落としたら優勝から遠ざかると思っていた」と話すように気合十分で臨むと、「監督は五回までといっていたけど、いける所までと思っていた」と一人で投げ切ることを心に決めており、140キロ中盤の速球を軸に125球を投げ切って9回1安打、無四球で完封勝利を挙げた。この日は杉本監督は村上投手の連投を避けるつもりだったが、主将で捕手の佐藤都志也選手が村上投手を指名したという。それでも監督も佐藤捕手も5回くらいまでを想定していたが、想定以上の投球にそのまま完投をした。

東洋大は昨年春のシーズンでも上茶谷大河投手が優勝のかかった亜細亜大とのカードで3試合すべてに先発して優勝を決めているが、今季も強豪の国学院大とのカードにエースが4試合中3試合で先発し、2完封で勝ち点を奪った。

ただし東都リーグはまだ序盤戦、東洋大は中大・国学院大から勝ち点を奪い首位だが、これから亜細亜大、駒大、立正大とのカードがある。このカードの勝ち点を奪うために村上投手が連投したことがこれからの戦いに影響が出ないか、そして村上投手が来年もチームのエースとして投げられているのかという不安も感じる。

ただし、この試合に投げなかった事の後悔と、例えば、次からの登板ができなくなった場合の後悔をイメージし、自らが選択したのならもちろん問題ない。もう大学生だから。ただし、これらの選択肢を提示してあげられる客観的な周囲の目と、本人の決断がしっかりと伝えられ、それを尊重できる環境は必要だろう。

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杉本泰彦監督は連投を避けたかったが、主将の佐藤都が村上を推した。「キャプテンに敬意を表した。でも5回までかな」と指揮官。それが中盤以降も完璧な内容で125球で投げ抜いた。村上は「僕も5回までと思ったけど、いけるところまで行ってみようになりました」と笑った。

前日24日は先発で6回2失点。この日は当初5イニング程度の予定だったが、140キロ台中盤の直球を軸に、125球を投げ抜いた。許した走者は三回の振り逃げと右前打のみ。16日の1回戦に続く完封で、2週連続の勝ち点獲得に貢献した。

ミーティングでは「5回まで」と伝えたが、初回、2回と3者凡退。3回2死から右前打を打たれるも、4回、5回も3者凡退。外いっぱいの直球で見逃しを奪い、変化球を振らせた。杉本監督は「怖くて、僕が代えられなかった」と、6回以降も続投させた。

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