東京ヤクルトが、来秋のドラフト会議の1位指名候補に、明治大の宗山塁選手をリストアップしていることがわかった。
「欠点がない」
東京ヤクルトの幹部は明治大の宗山塁選手について、「1位でなければ取れない。精悍な顔つきで、スター性もある。欠点がないけど、一番は守備のレベルが高い。すぐにプロでも1軍で使えるレベル。ゴールデングラブ賞を取れる」と高く評価した。
特に守備についてはすでにプロの中でも上位ランクに入るほどのプレーを見せているが、打撃でもリーグ通算94安打、通算打率.348で、球団幹部も「コンタクト能力は高いし、まだまだ伸びしろはかなりあると思う」と評価した。
東京ヤクルトはショートで若い長岡選手を起用し、ゴールデングラブ賞を獲得するなど育てている所だが、宗山選手は1つ下の世代で、ショートのポジションに非常に高い競争相手ができる。また球団では32歳になる山田哲人選手についても「いつまでも山田がいるからと安心してはいけない。山田を押しのけるぐらいの選手が出てこないと」とポスト山田としての評価もしている。
実際に山田選手はトリプルスリーを3度とった2010年代に比べると、2020年に入ってからはやや成績を落としており、今年は14本塁打、打率.231、4盗塁と結果を残せなかった。
またチームは、25歳の元山飛優選手をトレードで放出しており、今年のドラフト5位で伊藤琉偉選手を獲得しているものの、二遊間のポジションが少し空いている感じもある。
今年のチームは、チーム防御率が3.66と12球団ワーストとなり、投手力を課題としているが、優勝をした年は打撃が活発で、山田選手や村上選手に、打撃に課題のある長岡選手に代わって打てる遊撃手の宗山選手が加われば、切れ目のない打線に近づいていく。
獲得すれば今後10年はショートを考えなくても良くなる宗山選手については、どの球団も欲しい即戦力遊撃手で、福岡ソフトバンクの球団幹部も高く評価するなど、12球団すべてがドラフト1位指名候補に載せてくるのは間違いない。



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