２０２４年注目の高校生のドラフト候補～野手編～ - ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

2024年の注目の高校生野手のドラフト指名予想をしてみます。

高校生野手のドラフト上位候補

守	選手名	学校	投打	特徴	評価
内	石塚裕惺	花咲徳栄	右右	181/81	B+

昨年の現時点では、花巻東・佐々木麟太郎選手、広陵・真鍋慧選手、九州国際大付・佐倉侠史朗選手、報徳学園の堀柊那捕手を上位候補と予想したが、残念ながら2位までに指名された選手はいなかった。そして昨年は上田西の横山聖哉選手がドラフト1位で指名された。各カテゴリで遊撃手の候補が少ない中で、将来性を高く評価されての1位指名だった。

今年はドラフト上位候補は現時点で1人だけ予想する。石塚裕惺選手は横山選手と同じくらいのサイズだが、体の強さは石塚選手のほうがあるように思える。高校通算は現時点で20本、レフトスタンドに運べる長打力と、強い打球でヒットを重ねる力がある。石塚選手は右打者で、プロが求めるポイントを抑えている。

守備については横山選手が肩の強さでアピールをしていたが、石塚選手はどこが強いという事はなく、しっかりと打球に入れて正確に送球することができ、総合的に評価をされている。来年は捕球、送球ともに更に磨きをかけて「プロでもショートでやっていける」というアピールをしたい。

その他、ドラフトで指名されそうな高校生野手

	選手名	学校	投打	特徴	評価
内	武田勇哉	常総学院	右右	182/87	B
内	幌村魅影	北海高	右右	176/67	B
内	颯佐心汰	中央学院	右右	176/65	B-
内	中山凱	専大松戸	右右	182/78	B
内	高橋徹平	関東第一	右右	180/90	B
内	片井海斗	二松学舎大付	右右	175/95	B
内	宇野真仁朗	早稲田実	右右	177/78	B-
内	森駿太	桐光学園	右左	186/80	B
外	加藤右悟	慶応義塾	右右	176/70	B
外	境亮陽	大阪桐蔭	右左	180/74	B
外	ﾓｲｾｴﾌﾆｷｰﾀ	豊川	左左	185/83	B
捕	只石貫太	広陵高	右右	177/77	B-
内	寺井広大	神村学園伊賀	右左	183/90	B-
内	森井翔太郎	桐朋	右左	181/83	B-
外	長尾幸誠	東海大相模	右右	187/82	B-
捕	箱山遥人	健康福祉大高崎	右右	175/83	C+
内	三井雄心	浦和学院	右右	180/80	C+
内	今坂幸暉	大阪学院大高	右左	178/78	C+
内	岩井天史	滋賀学園	右左	183/70	C+
外	百々愛輝	英明	左左	175/70	C+

まずプロが注目する遊撃手の候補では、甲子園で守備の良さを見せた北海・幌村魅影選手は打撃でも強さを感じた。安打は打てており長打が増えていけば楽しみ。颯佐心汰選手は投手として148キロを投げる強肩があるが体のサイズや打撃力などもう少し欲しいと感じた。中山凱選手は昨秋は捕手だったが1年時に遊撃手で強い肩をベースに鋭い守備を見せていた。スイングも強さがある。大型遊撃手の森駿太選手は打撃の強さが特徴で、石塚選手以上と評価されるかもしれない。秋は一塁で出場していたが、ショートで出場を続ければ上位候補にも入ってゆきそうだ。

今坂幸暉選手は俊足の遊撃手で、50m6.0秒の足で盗塁ができる。守備も安定しており遠投110mの肩も魅力。岩井天史選手は軽く広角に打ち分ける打撃でもう少し打球の強さが欲しい。守備は打球への反応からスローイングまでしっかりと繋がっていて、送球の強さがある。

捕手では箱山遥人選手が打撃ではまだまだという感じも、セカンドへスローイングが低く投げられる。只石貫太選手は1年時から打撃の良さが注目されている。しっかりとスイングをしながら対応力も高い。スローイングはもっと磨いてゆきたい感じ。

打撃が注目される内野手では、片井海斗選手のホームランが一番プロに近い感じがする。スイングスピードが抜きん出ており、センター方向に高く上げてスタンドに運べる。新基準のバットや木製バットでもホームランを打てる選手だと思った。武田勇哉選手は秋は手がつけられない状態だった。とにかくどの打席でも打席に雰囲気があって相手投手を飲み込み、インコースを強く振って痛烈な打球を飛ばす。球の見極めも良くくさい球はカットできる。高橋徹平選手も長打力では関東屈指、インコースをスタンドに運べる。

宇野真仁朗選手も懐が深い打撃で引き付けてからインコースを痛烈にひっぱり、センター方向にも強い打球を飛ばす。サードの守備も良い。寺井広大選手も大型の一塁手で、打席でどんな球でも打ちそうな雰囲気があり、左右に痛烈な打球を飛ばしていた。手首だけで逆方向に強い打球も打てるなどパワーは桁外れに見える。森井翔太郎選手は投手としても146キロを投げる大型内野手で、打撃でもスイングが強く東京の好投手の速球にも押されない打撃を見せていた。走り方にもバネがある。三井雄心選手は左のスラッガーで実戦経験が多い。スイングが強く角度の良い球を打てるが飛距離がもう少し欲しい。

外野手では加藤右悟選手が甲子園で4番として優勝、体の線はまだ細いが足を上げて反動をつけて思い切りの良いスイングをしていた。モイセエフ・ニキータ選手は明治神宮大会でも期待される中でホームランを放ったが、コンタクトにはもう少し課題があるも強い背筋力で詰まっても持っていけるパワーがある。センターで肩の強さも注目。境亮陽選手は投手としても140キロ中盤を記録し、スイングスピードがもう少しという感じだが、前で捉えてスタンドに運ぶ力がある。足も50m5秒台の抜群のアスリートで、甲子園の活躍次第で評価がかなり高くなり、本人もプロ志望が強くなるかもしれない。

長尾幸誠選手は大型の右の打者として注目されている選手で、秋は主軸に起用されるもまだ素材型、しかし187cmながら足があり肩も強い選手でブレークが期待される。

指名順位予想

2023年に指名された高校生野手と比較して、指名順位を予想してみる。

順位	2023年	2024年
1～2位	横山聖哉・内・上田西	石塚裕惺・内・花咲徳栄
3～4位	山田脩也・内・仙台育英武田陸玖・投外・山形中央明瀬諒介・内・鹿児島城西鈴木叶・捕・常葉大菊川ﾜｫｰﾀｰｽﾞ瑠海・内・ウェルネス沖縄仲田侑仁・内・沖縄尚学百崎蒼生・内・東海大熊本星翔堀柊那・捕・報徳学園	ﾓｲｾｴﾌﾆｷｰﾀ・内・豊川片井海斗・内・二松学舎大付森駿太・内・桐光学園境亮陽・外・大阪桐蔭
5位以下	寺地隆成・捕・明徳義塾星野ひので・外・前橋工藤田悠太郎・捕・福岡大大濠青野拓海・内・氷見	中山凱・内・専大松戸高橋徹平・内・関東第一森井翔太郎・内・桐朋宇野真仁朗・内・早稲田実加藤右悟・外・慶応義塾
育成	浜田泰希・内・京都国際高見澤郁魅・内・敦賀気比村山源・内・鹿屋中央高野颯太・内・三刀屋平田大樹・外・瀬田工小笠原蒼・内・京都翔英佐倉侠史朗・内・九州国際大付藤田和樹・外・延岡学園中澤恒貴・内・八戸学院光星田上優弥・内・日大藤沢近藤大雅・捕・専大北上富山紘之進・捕・会津北嶺近藤大雅・捕・専大北上	三井雄心・内・浦和学院颯佐心汰・内・中央学院今坂幸暉・内・大阪学院高幌村魅影・内・北海岩井天史・内・滋賀学園寺井広大・内・神村学園伊賀百々愛輝・外・英明只石貫太・捕・広陵箱山遥人・捕・健大高崎長尾幸誠・外・東海大相模