亜細亜大で俊足が注目されるドラフト候補内野手・田中幹也選手が、1試合6盗塁を記録した。
足でかき回す
国学院大戦で2番ショートで出場した田中幹也選手は、3回に四球で出塁するとまず二盗を決める。その後、三塁に進むと、一塁走者の盗塁の間に本盗を決めて1点をもぎ取った。
4回にも二盗を決めると、6回には二盗、三盗を決め、8回にはライト前ヒットで出塁すると二盗を決めた。合計6盗塁、抜群の足で大きくアピールをした。
試合も大勝した。田中選手の足が国学院大のバッテリーにプレッシャーをかけ、自信を削いでいく。たまらず捕手を変えたものの、面白いように走り回り、やがてチーム全体も心が乱され初めた。13−4の点差に、田中選手の影響は大きかった。
田中選手は東海大菅生時代からその足が注目され、亜細亜大でも俊足内野手として1年生で侍ジャパン大学代表入りをしていた。しかし、昨年春には二塁手としてベストナインを獲得したものの夏に潰瘍性大腸炎を発症し、秋には手術を受けて2ヶ月間入院した。体重も11kg落ちて55kgになり体力も落ちた。
それでもそこから徐々に練習を開始し、現在は体重を66kgに戻している。この日は北海道日本ハムの坂本スカウトが視察し、「大好きな選手。彼の身体能力には野性味があり、身長の低さを感じさせない。走塁、守備も凄いが、出塁する能力も凄い。初球でもノーアウトでも盗塁する積極性がある。盗塁に必要な3Sの能力にC、チャレンジする勇気を備えている。プロでいうと、広島の菊池選手タイプ。守備範囲が広く、人ができないようなプレーができる。野性味あふれる選手。これは教えてできることではない」と、そのプレーを絶賛した。
田中選手も「相手が嫌なことは盗塁だと思う。亜細亜にいた大石さん、赤星さん。そういう選手を目指したい」と話し、亜大出身のスピードスターを目指す。
昨年覇者の国学院大を大きく破った田中選手の足は、プロでも活躍する場面が見られるだろう。

「度胸」が持ち味だ。身長166センチ、66キロで50メートル5秒9の俊足。小柄な体ですばしっこく駆け回り、東海大菅生での愛称は「サル」。読みは抜群で「盗塁は度胸。投手が投げた瞬間いけると思えば走る」と果敢にスタートを切る。日本ハム坂本スカウトは「野性味あふれる選手。これは教えてできることではない」と絶賛。本人は「(記録更新の)7ついきたかったんですが。ホッとしています」と笑った。

▼日本ハム・坂本晃一スカウト 大好きな選手。彼の身体能力には野性味があり、身長の低さを感じさせない。走塁、守備も凄いが、出塁する能力も凄い。初球でもノーアウトでも盗塁する積極性がある。盗塁に必要な3S(スタート、スピード、スライディング)の能力にC、チャレンジする勇気を備えている。プロでいうと、広島の菊池選手タイプ。守備範囲が広く、人ができないようなプレーができる。




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