駒澤大はこの日、エーアンリン投手が先発すると、7回6安打10奪三振1失点の好投を見せ、先発の役割を果たした。
待望の先発投手
駒澤大は昨年、3年生だった福山優希投手が春は12試合に投げて3勝6敗、秋は10試合に投げて5勝4敗と、すべての試合に登板していた。今年も開幕週の1戦目で先発をしたが、3回5安打3四死球で2失点と安定せずに降板すると、その後、2年生のエーアンリン投手が継投し、3回1失点の投球を見せていた。その次の試合も2年生の高井駿丞投手が先発し、福山投手は登板しなかった。
今週も前日の1回戦で、その高井投手が先発し4回2/3で1失点とまずまずの投球を見せた。しかしリリーフで登板したエーアンリン投手が乱調で1回2/3で4安打5失点で逆転サヨナラで敗れた。そしてこの日、そのエーアン投手が先発した。
エーアン投手は186cm長身右腕投手で、向上高校時代も注目されていた。一塁側にやや倒して体重を移動させる広島の森下投手に少し似たフォームだが、下半身もある程度しっかりしており、この日は最速147キロの速球を投げる。7回を投げて6安打を許すも10奪三振を記録、日大を1失点に抑える好投で前日のリベンジとなる投球を見せた。
そして8回からエース・福山投手が登板すると、ダイナミックさのあるフォームからキレの良いスライダーと146キロのストレートを投げ、2回1安打2奪三振無失点の投球を見せる。試合は0−1で9回を迎えると、打線がエースの投球に応え、9回裏に逆転サヨナラで勝利した。
昨年の投球は福山投手にとって成長の糧になったとはいうものの、やはり登板数が異常だった。リーグ戦後の侍ジャパン大学代表候補合宿では紅白戦で打ち込まれ、結果を残すことはできなかった。
しかし今年は、2年生のエーアン投手、高井投手が登板し、福山投手の負担を軽減できる投手がいよいよ登場した。福山投手もプロ入りに向けてアピールするためには、亜細亜大の青山投手のように、1回戦をしっかり投げたいところで、二人の台頭は良い流れにつながるのではないかと思う。
エーアン投手、高井投手も再来年が楽しみな投手で、福山投手のエースの投球をしっかりと見て、来年、再来年と駒大を引っ張る左右の2枚看板になりたい。
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