青山学院大の3年生・西川史礁選手が現在、打率.400、3本塁打、10打点と全てでリーグトップに立ち、三冠王へひた走る。
対応力に磨きをかけて
西川史礁選手は182cm81kgの右打ちの内野手で、龍谷大平安高校から青山学院大に進学し、長打力に定評があった。しかし、打撃の確実性がなかなかあがらず、「昨年までは、低めの変化球を振ってしまい、カウントを悪くして相手バッテリーに有利にさせてしまっていた」と話す。
今年は場面を想定して素振りを行うと、追い込まれるまでは思い切り、追い込まれてからはノーステップに切り替えて打つなど対応力を磨いた。
この日の亜細亜大戦は初回、プロ注目の草加勝投手から真ん中のスライダーをフルスイングし、打球はレフトの芝生席に取り込む2ランホームラン、「初球からストライクゾーンにきた球はレベルスイングをしようと思っていた。ホームランになってよかったです」と話す。
4回には先頭打者でセンター前ヒット、7回には1アウト2,3塁の場面で犠飛で1打点、9回にも先頭打者でセンター前ヒットを打ち、4打数3安打3打点の活躍でチームを勝利に導くと、自らもリーグ三冠に立った。
青学大はすでに優勝を決めているが、「チームの勝利が優先。チームに貢献するバッティングを心がけています」と話す。三冠王になれば、東都リーグでは1994年に井口資仁選手が三冠王となって以来、29年ぶり3人目の快挙となるが、「チームの目標は日本一。ここで満足することなく、まずは日本一を取れるように明日の試合も勝ち切って、全日本選手権につなげられるようにやっていきたい」とリーグの三冠王よりも全日本大学野球選手権での日本一を目指している。
しかし、当然ながらこれだけの打撃と体があり、そして三冠王という冠が付けば、来年のドラフト候補として非常に注目されることになる。ぜひ、三冠王も達成し、日本一も達成してほしい。



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