都市対抗野球九州地区予選は第1代表決定戦が行われ、KMGホールディングスが沖縄電力に6-1で勝利し本戦出場を決めた。九州NO.1右腕の木下里都投手が全国の舞台でリベンジを果たす。
中1日で151キロ
KMGホールディングスは、5月26日の日本製鉄九州大分戦に先発し、6回6安打2失点で勝利した木下里都投手が、5月29日の西部ガス戦でも先発し、155キロのストレートを見せて8回5安打9奪三振1失点の快投を見せた。
そしてこの日も中1日で第1代表決定戦に先発すると、本調子ではなかったものの粘る強い投球を見せる。4回には2アウト1,3塁のピンチとなったが、151キロのストレートで三振を奪い。5回以降は二塁を踏ませない投球で、9回を投げきり7安打6奪三振1失点で完投勝利、見事にチームを都市対抗本戦に導いた。
木下投手は183cmの右腕投手で福岡舞鶴高校ではショートとしてプレーした。福岡大ではショートの選手層が厚く、「出番がないと思い転向を決めた」と大学1年夏から投手として投げはじめた。4年時にリーグ戦で初先発初完封勝利を挙げると、その年の大学野球選手権では2回戦の上武大戦で先発し、5回を3安打5奪三振無失点に抑えている。
ダイエーや広島でプレーしていたKMGホールディングスの加藤伸一監督が木下投手に注目してチームに呼び、昨年は日本選手権に出場するが、木下投手は日本製鉄かずさマジックとの初戦に先発するも4回5安打5奪三振5失点、コントロールがまとまらずに敗戦投手となった。
木下投手は「選手権はダメだったので雪辱したい。まっすぐでどれだけおせるか楽しみ」と話す。155キロ右腕の成長をしている木下投手が、東京ドームで圧倒的な投球を見せて一気に評価を挙げるようなシーンも想像できる。九州NO.1から社会人NO.1へ、注目したい。

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