春季高校野球静岡県大会では、県8強入りを目指す浜名高校に、プロも注目する長身右腕がいる。190cmから140キロの速球を投げる松下紘也投手(3年)は、初戦の悔しい投球をバネに、ベスト8をかけた大切な一戦での快投を誓う。
身長が伸び続けるプロ注目の190cm右腕、初戦は悔しい早期降板
浜名高校の松下紘也投手は、190cmという恵まれた体格を持つ右腕で、複数のプロ球団が注目しているという。しかし、春季静岡県大会の初戦(2回戦)、富士東高校戦に先発したが、初回先頭打者への死球から制球が乱れ、わずか1回2/3で3安打4四死球5失点という乱調で降板となった。試合はチームが11-8で勝利したものの、試合後に「仲間への感謝と納得のいく投球ができなかった悔しさがあった」と涙を流したという。
元プロ野球選手・山内和宏氏の助言、中学時代の決断
松下投手は、中学卒業を機に一度は野球を辞めようと考えていたという。しかし、浜名高校の中道誠監督の誘いを受けて同校に進学。入学してから球速は30キロも伸びるなど、投手としての才能が開花し、昨秋からはエースナンバーを背負っている。その育成には、同校OBで元南海ホークスのエースとして1983年に最多勝を獲得した山内和宏氏が外部コーチとして指導しており、「フォームが安定すれば球速もさらに伸び、制球力も増す」と、体の開きを改善するためのアドバイスを受けるなどフォームの安定に取り組んでいる。
190cmの松下投手はまだ身長が伸び続けている影響で、まだフォームを固めることができずに、安定しないという、しかし、それは将来性として評価されるもので、今はまだフォームを固定せず、のびのびと力を伸ばしたい所だ。
複数のNPBスカウトが注目する原石、次戦へリベンジ誓う
最速140キロのストレートに、スプリットを含む4種類ほどの変化球を操る松下投手。初戦の悔しさを乗り越えるため、試合翌日には約100球を投げ込むなど、次戦に向けて調整を続けている。県8強入りを懸けた3回戦の相手は御殿場西高校。松下投手にとっては、初戦の借りを返すリベンジのマウンドとなる。「次こそ自分が勝利に導きたい」と、チームを勝利に導く投球を誓っている。
プロ注目の原石が、悔しさをバネにどのようなピッチングを見せてくれるのか、注目したい。
松下紘也投手 プロフィール
- 氏名: 松下 紘也(まつした こうや)
- 所属: 浜名高校 3年
- 生年月日: 2007年(平19年)4月11日(17歳)
- 経歴: (中学時代に野球を辞めようと思っていたが、浜名高校へ進学)- 浜名高等学校(入学から球速30キロアップ、昨秋からエース)
- 投打: 右投右打
- 身長: 190cm
- 最速: 140キロ
- 特徴: 190cmの長身から投げ下ろすストレートと変化球が武器のプロ注目右腕。入学後に球速が大幅アップ。元プロ野球選手の山内和宏氏の指導を受ける。

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