健大高崎の石垣元気投手が、甲子園で155キロを連発しその力を見せた。巨人のスカウトディレクターが「ストレートは松坂、寺原クラス」と絶賛した。
155キロ連発
石垣元気投手は8回からリリーフ登板すると、初球に153キロを記録した。これは2008年の平生拓也投手(宇治山田商)、2012年の藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)が記録したセンバツ最速だった。
しかし2人目の打者に155キロを記録すると、そこから4球連続で155キロを記録する。9回に入っても150キロ台を連発し、2アウトフルカウントから再び155キロを記録して空振り三振を奪って試合を締めた。154キロも5球など、27球中150キロ台が16球という異次元の投球で2回を1安打3奪三振で無失点に抑えた。
「今日もストレートが一番良くて、出るかなと思いました。出場が決まってから狙っていました。いつもより、しっかりとボールが指にかかっていました。うれしい気持ちです」と話した石垣投手、今大会前に左脇腹を痛めて1回戦は登板せず、2回戦は最後の打者のみ登板していたが、「ほとんどマックスに近く投げられました」と復調をアピールした。
それでも「まだまだ行けるなと感じました」と話す。甲子園最速は寺原隼人投手(日南学園)が夏の甲子園で記録した158キロで、自身も昨秋の関東大会で158キロを記録したが、記者の「期待してもいいか」との問いに「はい」と答えた。
この日視察した巨人・榑松スカウトディレクターは「本格派なのに、フォームに力みがなくしなやか。リリースが強く、空振りが取れる。ストレートだけなら、松坂、寺原クラス」と話しそのストレートを絶賛した。
次は横浜高校との対戦となる。昨秋の関東大会で対戦し、石垣投手が先発して6回2/3で6安打3失点で、1年生だった織田翔希投手も6回2/3で5安打3失点と互角の投球となったが試合は4-3で敗れた。そして松坂大輔投手のときに春・夏連覇を果たしたチームでもあり、今度は石垣投手が織田投手との投げ合いに決着をつけ、横浜高校を倒して春・夏連覇を果たすことができるのか注目される。
そして秋、ドラフト会議では高校生の怪物としてドラフト1位指名となるのは間違いなさそうだ。ドラフト1位指名は、体が大きくて160キロ前後の球を投げる大学生投手や、最近のトレンドとして野手の評価が高くなる傾向があるものの、これだけの球を投げる高校生がハズレ1位で残ることはなさそうだ。





コメント
巨人は取るなよ
どうしても欲しいならよそが育てたのを強奪しろ
若い目を摘むな