龍谷大平安・臼井夏稀投手が昨夏日本一の京都国際を3安打完封!最速145キロ右腕が新エースに

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春季高校野球京都大会で、龍谷大平安高校が昨夏の甲子園優勝校の京都国際に1-0で勝利し、8強進出を決めた。この試合では新たなエースとしてマウンドに上がった最速145キロ右腕、臼井夏稀投手(3年)が3安打完封し、元オリックスの川口知哉新監督のもと、チームが大きく変わろうとする中で、エースがその存在感を示した。

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昨夏日本一の京都国際を3安打完封!最速145キロ右腕が快投

龍谷大平安高校と京都国際高校の注目の一戦に先発した臼井夏稀投手は、息詰まる投手戦の中で圧巻のピッチングを披露した。最速145キロのストレートに、スライダーやスプリットといった変化球を巧みに織り交ぜ、昨夏の甲子園優勝校の京都国際高校打線を9回、わずか3安打無失点に封じ込めた。12個の三振を奪い、完封勝利を飾った。

3者凡退に抑えたのは初回と9回の2度のみ、6四死球を与えるなど決して楽なマウンドではなかったが、要所を締め、ホームは一度も踏ませなかった粘りの投球であった。プロ注目の京都国際の清水詩太選手から3つの三振を奪うなど、強打者に対しても堂々とした投球を見せた。試合後には雄叫びを上げ、勝利の喜びを爆発させた。

川口監督からは「いつも通り今できる全力を出せと言われていた」とマウンドに送り出され、「いつも通りやれば、打たれない自信はあった」と昨夏王者に気持ちで負ける事はなかった。そして「直球を浮いていたけど、その分変化球でカウントを取ることができた」と、変化球が有効であったと話した。

川口知哉新監督も評価、背番号1に昇格した秘密兵器

龍谷大平安高校は、原田英彦前監督が退任し、同校OBで元オリックスの川口知哉氏が新監督に就任するという新体制で今大会に臨んでいる。川口監督は、コーチ時代から臼井夏稀投手に「100球投げても同じフォームで投げなさい」と、フォームの安定について繰り返し伝えてきたという。その言葉を土台に一歩ずつ成長を遂げた臼井投手は、昨秋の背番号20から今春見事に背番号1を掴み取り、エースへと昇格した。

川口新監督も、「臼井に尽きる」と、その力投を絶賛。過去公式戦4連敗を喫していた京都国際高校から勝利したことの意義を強調した。「コーチとして来てからずっと負けていたので、このままでは終われないというのがあった。1回目で勝ててよかった」と話し、「京都国際に勝たないと甲子園は見えてこない。今日の勝ちは自信になったかなと思う」と語るなど、川口監督にとっても自信になる勝利だった。

宿敵・京都国際への5年ぶり勝利!名門復活へ、夏は甲子園最多出場更新目指す

龍谷大平安高校にとって、京都国際高校は近年の京都における最大のライバルであり、2022年夏以降、公式戦では4連敗を喫していた。今回の勝利は、春夏秋を通じて5年ぶりとなる宿敵からの白星であり、チームが「打倒・京都国際」を掲げて一冬を過ごしてきた成果が表れた形となった。

原田前監督の急な退任という状況でも、京都国際を倒すというぶれない目標が選手たちの心を一つにまとめた。そして龍谷大平安高校が目指すのは、夏の甲子園歴代最多出場記録を更新する77度目の聖地出場となる。新興の京都国際の全国制覇で京都の実力は証明されたものの、龍谷大平安としてのプライドは引き裂かれた。名門の誇りを胸に、まずは京都王者を取り戻すための重要な戦いとなる。

臼井夏稀投手 プロフィール

  • 氏名: 臼井 夏稀(うすい なつき)
  • 所属: 龍谷大学付属平安高校 3年
  • 出身: 大阪府門真市
  • 生年月日: 2007年(平19年)8月13日(17歳)
  • 経歴: 畷ウイングス(小学2年~、投手)- 大阪畷ヤング(中学)- 龍谷大学付属平安高等学校(1年秋背番号16、今春背番号1)
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 170cm・68kg
  • 最速: 145キロ
  • 特徴: 最速145キロのストレートと変化球を操る右腕。今春エースに昇格し、昨夏日本一の京都国際相手に3安打完封勝利。川口知哉新監督のもと名門復活を目指す。
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yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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