春季高校野球新潟大会では、新発田農が初戦の新潟工戦で18-2の7回コールドで大勝した。この試合では、プロ注目の池上健太捕手(3年)が、高校通算36号となる先制2ランホームランを放ち、チームの夏のシード獲得へ向けて幸先の良いスタートを切った。
高校通算36号!プロ注目大型捕手が春初戦で先制2ラン
新発田農の「2番・捕手」として先発出場した池上健太選手は、初回無死三塁の場面で打席に立つと、高めに浮いたスライダーを鋭いスイングで捉えて、打球はライトスタンド中段に飛び込む先制2ランホームランとなった。これが公式戦では一昨年夏の新潟大会以来となる2本目、高校通算では36本目となるホームランだった。
「打った瞬間、行ったと思った。自分のスイングができた」と話す納得の一打で春の公式戦をスタートさせた。池上選手の先制弾で打線に火がつき、チームは大量18得点を奪う猛攻で大勝した。
新基準バット克服、大型捕手に阪神など2球団視察
1年春から先発マスクを被り、主に4番打者としてチームを牽引してきた池上選手だが、今季は初めて2番打者として起用されている。「練習試合から2番に入ると楽に打てた。中軸よりも合っている」と語るように2番という打順が彼本来の打撃を引き出している。皆川浩一監督も、池上選手の2番起用について「いいと思う。打つことに集中している」と評価している。
昨季は新基準の金属バットになじめず、公式戦でのホームランはゼロに終わった。しかし、冬場からティー打撃などで徹底的な打撃練習を行い、その成果もあり、今春は練習試合を含めて既に5本塁打と、打撃の好調ぶりを示している。
横浜青葉緑東シニアから新発田農業に進み、181cm97kgという恵まれた体格とポテンシャルの高さにプロのスカウトも注目する。この日は阪神など2球団のスカウトが視察し、
阪神・吉野誠スカウト:「緩い球をあそこまで飛ばせるのは魅力的。体にキレが出てくれば楽しみな存在になる」
と高く評価した。強打の大型捕手として、今後も注目され続けそうだ。
元巨人加藤健氏に続く「新潟一」へ!最終学年の強い決意
池上選手は、新発田農OBで元巨人ジャイアンツの加藤健捕手と比較される。強打の捕手として偉大な先輩の背中を追い、「新潟で1番のチーム、1番の捕手になる」と話す。チームを夏の甲子園に導き、そして自身も新潟県No.1の捕手となるため、勝負の最終学年に懸ける思いは強い。プロ注目の捕手として、夏の大会での活躍がプロ入りの大きなアピールとなることは間違いない。新潟の地からプロの世界を目指す池上選手の今後の活躍から目が離せない。
池上健太選手 プロフィール
- 氏名: 池上 健太(いけがみ けんた)
- 所属: 新発田農業高校 3年
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 181cm・97kg
- 高校通算本塁打: 36本
- 特徴: プロ注目の強打の大型捕手。恵まれた体格から長打を量産。新基準バットへの対応も進み、打撃好調。チームを新潟一に導くことを目指す。
新発田農 最強2番池上先制36号 スポニチ新潟紙面

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