春季高校野球新潟大会はこの日、3回戦で新発田農業と糸魚川の試合が行われ、新発田農・遠山剣臣投手が9回3安打11奪三振1失点の好投で、糸魚川・山岸宥稀投手との投げ合いを制した。
手元でボールが伸びてくれた
昨秋も3回戦で対戦した両チームだったが、その時も県内屈指の右腕・糸魚川の山岸宥稀投手と新発田農・遠山剣臣投手との投げ合いとなり、延長10回タイブレークの陶に山岸投手の糸魚川が勝利をしていた。
この日は春季大会で同じく3回戦で対戦した両チーム、山岸投手と遠山投手が先発して再び投げ合いとなったが、遠山剣臣投手が高めのストレートを有効に使って空振りを奪い、9回を投げて3安打11奪三振、5回に失った1点のみに守りきった。「自分でも思った以上に指先の感覚が良くて。スピンをかけられたのでバッターの手元でボールが伸びてくれた」と話した。
昨年に山岸投手に投げ負けた事について「知名度は山岸の方が上。負けたくない」と意識してマウンドに上がった。皆川監督も「こいつ燃えてるなと。声をかけられなかった」というほど気合が入っていた。5回に初の四球から安打とエラーで1失点をしたものの、6回には三者三振に抑えるなど、気迫のこもった投球を続けた。相手の山岸投手は序盤に1点ずつを失い、8回3失点で「動揺せずに投球できた」と話した。
新潟屈指の好投手同士の投げ合い、春のラウンドは新発田農に軍配が挙がった。野手でも高校通算36本塁打の捕手・新発田農の池上健太選手と、180cm99kgの左のスラッガー・糸魚川の中沢克斗選手もプロが注目しており、ともに互角の態勢となっていて、毎回、対戦は接戦となる。
そしてこの対戦もいよいよ今夏が最後となる。両エースの投球、そしてプロ注目スラッガーの打撃などが注目される。
新発田農8強 ー スポニチ新潟版
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