九国大付2年・牟禮翔選手、高校通算17号はバックスクリーン弾、中日・ソフトバンク「1年間追いかけたい」

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全国高校野球選手権福岡大会では、2年ぶりの夏の甲子園出場を目指す九州国際大付が八女に8-1で7回コールド勝ちし、ベスト16進出を決めた。この試合で、1番を打つ2年生の注目スラッガー・牟禮翔内野手が、6回にバックスクリーンへ高校通算17号となる今夏1号の2ラン本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。

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「手応えは完璧」逆風切り裂くバックスクリーン弾

牟禮翔選手は5点リードで迎えた6回、追い込まれながらもスライダーを完璧に捉えた打球は、逆風をものともせず、中堅122メートルのバックスクリーンにぶち当てた。「手応えは完璧。レフトではなくセンターに飛んだのもよかった」と自賛する一発。この日はこの1本のみに終わったが、14日に17歳になったばかりの背番号7が、自らの誕生日を祝う豪快なアーチで存在感を示した。

昨夏、「スーパー1年生」として2本塁打を放つなど注目を集めたが、チームは準々決勝で近大福岡に0-1で敗退。8回2死二塁のチャンスで三振に倒れ、最後の打者となった。「自分のせいで負けた」。その悔しさを忘れないため、寮に戻るとすぐに帽子のつばに「あの三振を忘れるな」と記した。その帽子を、今もかぶり続けている。

この悔しさをバネに、冬場は下半身を徹底的に強化し、スクワットは1セット50回で1日2000回行い、それにより体重は4キロ増の92キロとなった。目標は、OBで2023年にソフトバンクに育成3位で入団した佐倉俠史朗先輩の高校通算31本塁打。「佐倉さんの記録を超えたい」と、偉大な先輩の背中を追う。

楠城監督「低反発バットを感じない」と成長に目細める

この日は中日、福岡ソフトバンクのスカウトが視察をしていたが、牟禮選手について早くもコメントをしている。

中日・三瀬スカウト:「典型的なスラッガータイプ。来年にかけて1年間追いかけたいなと思います。」

福岡ソフトバンク・加藤スカウト:「スケールは大きいですね」

また、楽天やヤクルトでプレーした経験を持つ、就任2年目の楠城祐介監督は、主砲の成長に目を細める。「彼だけ低反発バットを感じないですよね。追い込まれてからも粘り強さが出てきたのが昨年からの成長です」と、その進化を称賛した。

岡山から応援に駆けつけた母・広美さんら、5人きょうだいの長男として家族の支えも力になっている。「甲子園でホームランを打って恩返しがしたいです」。来年のドラフトの注目スラッガーとなりそうな気配がする。

牟禮翔選手 プロフィール

  • 氏名:牟禮 翔(むれ しょう)
  • 生年月日:2008年7月14日
  • 出身地:岡山県
  • 経歴:陵南平野(ソフトボール・陵南小1年) – ヤンキース岡山ヤング(中学) – 九州国際大学付属高校(2年)
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:180cm・92kg
  • ポジション:内野手
  • 主な特徴や実績:高校通算17本塁打を誇る2年生スラッガー。2025年夏の福岡大会4回戦でバックスクリーンへ本塁打を放つ。昨夏準々決勝での敗退を糧に、下半身強化でパワーアップ。楠城祐介監督から「低反発バットを感じない」と評される。憧れの選手はカブス・鈴木誠也。
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九国大付2年牟礼が衝撃130m弾 ー 日刊スポーツ紙面

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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