全国高校野球選手権石川大会は準々決勝が行われ、今春のセンバツに出場した日本航空石川が星稜に延長11回タイブレークの末、5-7で敗れた。プロ注目の147キロ右腕・長井孝誠投手(3年)と、怪我から復帰した145キロ右腕・蜂谷逞生投手(3年)のWエースは、ともに大学へ進学し、野球を続ける意向を示した。そしてこの悔しさは次世代エースの保西雅則投手へと継がれる。
Wエースの夏、終わる…長井は力投、蜂谷は不完全燃焼
県内トップクラスの投手層を誇る日本航空石川だったが、ライバル・星稜の前に涙をのんだ。6回途中からマウンドに上がったエースの長井孝誠投手は、8回、9回と満塁のピンチを無失点で切り抜ける気迫のピッチングを見せたが、打線の援護に恵まれなかった。
一方、かつてエースナンバー「1」を背負った蜂谷逞生投手は、不完全燃焼のまま夏を終えた。春の県大会後に肘を痛め、今大会は3回戦で1イニングを投げたのみの登板。それでも、試合後は「投げられない期間が続いたが、ベンチ入りさせてもらってありがたいです。悔しいですが、プロ入りを目指して体作りからやり直します」と、大学での再起を力強く誓った。
試合後、中村隆監督は「チームを勝たせられず申し訳ないです。甲子園でこの子たちのプレーを見たかった」と、肩を落とした。
新エースは2年生・保西雅則投手「ストレートは160キロにしたい」
エースの悔しさは次世代へと継がれる。悔しい敗戦の中、次代のエース候補がそのポテンシャルを見せた。190cm96kgの恵まれた体格を誇る2年生の大型右腕・保西雅則投手は、この日も先発すると、5回1/3を投げて5安打2失点(自責点1)と奮闘した。
大型右腕として来年が注目される逸材は、「今日、見つかった課題を克服したい。ストレートは160キロにしたい」と、新チームでの雪辱を誓った。
ポテンシャルは山梨学院の菰田陽生選手くらいの物を持っていると思う。来年、注目される投手になる。
長井孝誠投手 プロフィール
- 氏名:長井 孝誠(ながい こうせい)
- 所属:日本航空高校石川(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速147キロを誇るエース右腕。2025年夏の石川大会準々決勝・星稜戦でリリーフ登板し、粘りの投球を見せた。卒業後は大学へ進学し、野球を続ける予定。
蜂谷逞生投手 プロフィール
- 氏名:蜂谷 逞生(はちや たくみ)
- 所属:日本航空高校石川(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速145キロ右腕。春の県大会後に肘を痛め、夏の大会は1イニングのみの登板に終わった。卒業後は大学へ進学し、「プロ入りを目指して体作りからやり直します」と再起を誓う。
保西雅則投手 プロフィール
- 氏名:保西 雅則(ほさい まさのり)
- 所属:日本航空高校石川(2年)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長・体重:190cm・96kg
- 主な特徴や実績:プロも注目する2年生の大型右腕。新チームのエースとして期待される。目標は「ストレート160キロ」。


コメント