高校野球北大阪大会の展望(2018)と注目選手:ドラフト注目度A

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夏の高校野球北大阪大会が7月7日に開幕する。

昨年はドラフトでは履正社・安田尚憲選手が外れ1位で3球団から指名されたが、指名された選手は一人だけだった。大阪桐蔭の徳山壮磨投手、履正社もの竹田祐投手、大体大浪商の宮本大勢投手など軒並みプロ注目だったが、それぞれの進路に進んでいる。

今年は昨年から注目されていた大阪桐蔭のミレニアム世代が3年生となり、ドラフト1位で指名確実な選手が複数いる。ドラフト注目度はA。

地区

昨年春のセンバツで優勝した大阪桐蔭が、昨年夏も優勝し甲子園に出場したが、決勝は大冠が9回に追い上げを見せ10-8という接戦だった。秋は大阪桐蔭が優勝し履正社が準優勝、大阪桐蔭はセンバツでも優勝をした。そして今年春も大阪桐蔭、関大北陽が準優勝をしている。履正社はベスト4にも入れなかった。

他に、東海大大阪暁星、関西創価、汎愛、金光大阪、大産大付、市岡、関大第一などが甲子園を争う。

注目選手

注目選手は大阪桐蔭から9人挙げたい。根尾昂投手は投手としても148キロ、またショートの守備も安定してきており、打撃はフルスイングからものすごい当たりを見せる。藤原恭大選手は春は足の故障をしていたが、状態が良くなると、得意の固め打ちも見られる。足、肩、長打力ともに3拍子が最高ランクでそろう選手。気になる点と言えば試合によって成績にムラがあるところだが、この二人は秋のドラフト会議では間違いなく1位指名される。

柿木蓮投手は昨年の甲子園での投球が素晴らしかったが、秋は球速が130キロ前半まで落ちており、センバツも強い球は投げられていなかった。春は体力強化とフォーム矯正のためベンチ入りしなかったが、なつにむけて140キロ中盤も記録している。ただし腕が十分振り切れていないフォームが気になる。昨年のような投球ができれば、ドラフトでは上位で消えてもおかしくない。

中川卓也選手はすば抜けたセンスを持つ選手だと思う。根尾、藤原の二人がいなければ最も注目されていた。セカンドの守備も安定感がり、肩も130キロ台を投げる強さがある。そして打撃ではとにかく結果を残し、長打もある。巨人が春先にAランクに挙げていたが、大学などではすぐに主力となれる力がある。

横川凱投手は結局ここまで一皮むけることはできずにきた。それでも190cmからのストレートは左斜め上からの角度があり、非常に楽しみなものがある。青地斗舞選手は大きくないもののホームランを打てるパンチ力が光る。宮崎仁斗選手も外野手として高い能力があり、中学時代はボーイズの主将でリーダーシップもある。山田健太選手はほかの高校ならばバリバリの4番を打つ力があり、鋭い打球は笠松悠哉選手を思わせる。

小泉航平捕手も高校トップクラスの選手で、侍ジャパンU18代表の一次候補にも入った。捕手としての能力と打者としての能力を併せ持ち、将来が楽しみ。

その他の注目選手

投手では、汎愛の羽田野温生投手は187cmの身長から147キロの速球を投げ、潜在能力の高さを評価される。まだ課題も見え隠れし、エースとして勝ち上がっていけるかどうかがこの夏のポイントとなりそうだ。吹田の川口陽太郎投手も130キロ後半の速球を投げ、春に大体大浪商から7回9奪三振の力を見せた。寝屋川の藤原涼太投手は春の大阪大会で、大阪桐蔭を9回2アウトまで3失点に抑える好投を見せた。135キロの力のある球を投げる。大冠の村上遼成投手も138キロの速球とスライダーを投げ三振を奪う投球ができる。

関大北陽はエースの久保玲司投手がキレのある球を投げる左腕で安定をしているが、195cm右腕の吉野滉平投手が春の大阪桐蔭戦で1回をノーヒット2奪三振に抑えた。フォークボールやチェンジアップの落差は、見た事のない球だろう。184cmの北口翔太投手もおり、こちらは成長が期待される。

東海大仰星は昨年秋に好投を見せた河内大地投手と、成長をしている笹沼歩投手が力がある。金光大阪の河合幸輝投手は細かった昨年に関大北陽に2失点完投勝利をした力がある。

野手では、関大北陽の山下泰輝選手は181cmの大型遊撃手で守備の評価が高く、打撃も粘ることもでき、注目されている。履正社は2年時から出場して活躍を見せていた西山虎太郎選手、松原任耶選手が3年生となったが、期待した程に目立った活躍は見られていない印象。その中で濱内太陽選手などが成績を残しており、今後の成長を期待したい。金光大阪の佐々木将大選手も1年夏から背番号6をつけ守備に定評がある。

下級生では大阪桐蔭に注目選手が多いが、分厚い3年生の壁を突き破れていない。履正社の清水大成選手は昨年秋に大阪桐蔭戦で好投を見せた左腕で、左のエース格となっている。野口海音選手は昨年夏に1年生で出場し、バックスクリーン弾を見せる。井上広大選手は185cm85kgの大型選手で主軸を任せられる。

関大北陽の2年・赤松俊祐選手も4番を任される。チャンスでしっかりと打つ姿に頼もしさを感じる。

優勝予想

大阪桐蔭が可能性が高いと思うが、シードが無く3回戦までの対戦相手しかまだ決まっていない大阪で、同じブロックに関西創価、桜宮、市岡が入り試練となる。履正社も汎愛、関大第一と同じブロックと、なかなか厳しい。

大きなプレッシャーもかかる中で、大阪桐蔭の選手たちが自分たちのプレーを見せ、100回大会の甲子園出場を決めるか、そして出場したときには、全国制覇の最有力校になるのは間違いない。

2018年度以降-高校生-大阪府のドラフト候補リスト

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