ドラフト注目の左腕、関西大の金丸夢斗投手が、延長11回137球を投げて4安打15奪三振無失点も試合は0-0のドローとなった。
「評判通り素晴らしいサウスポー」
同志社大の146キロ左腕・高木寛斗投手と投げ合いとなったこの試合、延長12回まで戦ったものの引き分けに終わり、金丸夢斗投手は相手に勝利を渡さなかった。
初回にこの日最速の149キロを記録すると、2回先頭打者からは4者連続三振を奪い、3回までに6つの三振を奪った。その後もインコースへのストレートとアウトコースへのスライダーなどをコントロールよく投げわけ、次々と三振を奪うなど打ち取っていく。9回まで危なげなく無失点に抑えた。
延長でも投げ続けた。10回、味方のエラーで1アウト3塁のピンチとなったが、ここでスクイズを仕掛けた相手をストレートでバットに当てさせずに三塁走者をアウトにした。「味方のミスをカバーするのがエース。今日のストレートの質的にバントも難しい、真っすぐでミスを誘おう」と話した。11回も2つの三振を奪うなど3人で抑え、ここでお役御免となった。試合は延長12回で0-0と決着がつかなかった。
今季はここまで1勝1敗と、この日のように打線の援護が少なく勝ち星を伸ばせてはいないが、防御率は0.00で、奪三振率も11.32と圧倒的な成績を残している。
この日は巨人・オリックス・横浜DeNA・阪神・千葉ロッテ、福岡ソフトバンクなど8球団15人のスカウトが視察し、オリックスは福良GMなど、千葉ロッテは松本球団本部長、ソフトバンクは永井編成育成本部長など幹部クラスが視察した。
巨人・武田チーフスカウト:「キレッキレですね。評判通りの素晴らしいサウスポー。びっくりしました。文句の付けようがない」
横浜DeNA・藤田スカウト:「力を抜いて投げて空振りを奪えるのは球質がいいということ。フォームのバランスもいい」
また、あるスカウトは「誰が何と言おうとドラフト1位で間違いない」と話す。もう金丸投手については言う事もない。今年のドラフト候補のNO.1サウスポーで、何事もなくいけば来年にはプロ野球の1軍の舞台で、ローテーションとして投げているだろう。そして1年目から10勝するくらいの計算もできる。左のエースを獲得したい球団を中心に、秋のドラフト会議で争奪戦となりそうだ。






コメント