大学ナンバーワン投手としてドラフト会議で6球団前後の1位指名が予想される関西大の金丸夢斗投手が、大学ラスト登板を1回無失点に抑え、今年は1年間を通して自責点は0で投げ終えた。
「やりきれた」
ドラフト会議が2日後に迫るこの日、関西学院大との最終戦で8回に登板した金丸夢斗投手は、最速こそ143キロ止まりだったが、三者凡退に抑え、昨年秋から続く自責点0を72イニングに伸ばして終えた。
金丸投手は「4年間、目標にしたことを最後まで諦めずにやり切れた。自信を持って、次のステージに上がりたい」と話した。神港橘高校では142キロ左腕として注目されるも、新型コロナの影響で甲子園の大会が中止されるなど活躍の場も無かった。
関西大に進むと2年時に17奪三振の投球を見せて注目された。その後、関西大の大エースとなり、リーグ戦では無双の投球を見せたものの、今春は腰の故障により途中で離脱、この秋はリリーフ限定の登板だった。
4年間の通算成績は49試合の登板して先発が25試合で20勝7完封3敗、防御率は0.83で、今年1年間で見ると54イニングを投げて自責点は0、失点は1のみと圧倒した。奪三振率も11.71で1試合で11個の三振を奪う。
この日はほとんどの球団は視察の活動を終えて、スカウト会議などに参加している中で、中日は山本スカウトが視察し、「順調に来ている。最後なので、投げても投げなくても見に来る予定だった。短いイニングだったが、崩れることなく結果を出していたのはすごいこと。今日は変化球を試して、今年の試合を終えたかったんでしょうか」と、スプリットやスライダーを中心に投げたことについて話した。
ドラフト会議について金丸投手は、「今まで目指してきたのはドラフト1位で指名されること。周りの方々の期待にしっかり応えられるように、もちろんドラフト1位で入りたい」と話し、意気込みを見せた。
金丸投手には1位指名を公表している球団は現時点ではないが、巨人が1位指名を一本化したとしており、他にも中日も指名が有力、即戦力獲得を目指す東京ヤクルトや、左腕投手の強化を狙う横浜DeNA、そして阪神も編成担当者が「今年のドラフトの目玉選手であることは間違いない。地元の子でもあるし、リストの最上位に置く」と話しており、地元のサウスポーの1位指名の可能性は高い。
その他、オリックス、福岡ソフトバンクなども1位指名の可能性があり、6球団前後での1位指名の競合が予想される。





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