関西独立リーグが下部組織、神村学園・向陽台高で学びながらプロとの交流戦も

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今年のドラフト会議で兵庫の田中耀飛選手は東北楽天の5位で指名され、初の本ドラフト指名を輩出した関西独立リーグのベースボールファーストリーグが、高校生による下部組織を作る事が分かった。

通信制で学び、プロと交流戦

ベースボールファーストリーグは、兵庫ブルーサンダーズが大阪の向陽台高校と、和歌山ファイティングバーズが鹿児島の神村学園と教育提携を結び、チームで野球の練習をしながら、高校の通信性を学ぶ事ができる下部組織を作ることを発表した。

この下部組織は高野連には加盟せず、甲子園に出場したり、高校野球の公式戦に出場する事はできない。しかし、独立リーグのチームとしてプロ野球の2軍、3軍との交流戦などに出場することができる。サッカーのユースチームのような感じとなる。

ナイキ、大正製薬が協賛

今年のドラフト会議でも千葉ロッテが育成ドラフト1位で指名した和田康士朗選手(BCリーグ・富山)は、小山高校時代には高校野球を経験しておらず、地元のクラブチームである都幾川倶楽部でプレーし、高校生ながらクラブ選手権など社会人の大会に出場をしていた。

また関西独立リーグの兵庫は、野球部の無い芦屋大学と提携し、芦屋大学に入学して練習や試合を独立リーグで行う選手もおり、山川和大投手は昨年のドラフトで巨人に育成3位で指名された。

兵庫では17歳の黒田優斗投手が、クラークの通信制で勉強をしながらリーグでプレーしているという。もともと九州の高校で野球部に所属していたが、指導方針が合わず退部し、昨年11月のトライアウトをうけて現在は兵庫でプレー、今年のNPBとの交流戦にも登板をしている。

この活動にはナイキや大正製薬が協賛し、甲子園だけでない新たな道も動き出した。今後、ベースボールファーストリーグの選手もドラフト会議で指名されてくるだろう。注目したい。

2017年度-BASEBALL FIRST LEAGUEのドラフト候補リスト

兵庫、和歌山の球団代表兼GM高下沢(こうげ・たく)氏は「くすぶっている選手にもう1つ成功の道を提示したい」と話した。理念は「成功の道は一つではない」。何らかの理由で野球部を退部したりと、夢を諦めかけている若い選手の背中を押す。兵庫の黒田優斗投手(17)は現在、クラークの通信制に通いながらプレーしている。もともと九州の高校の野球部に所属していたが、指導方針が合わず退部。野球を続ける方法を模索していた時に、BFLの存在を知った。昨年11月のトライアウトを受け、1月から兵庫の練習生として活動。4月の開幕時には正式に1軍の選手になった。プロ野球球団との交流戦にも登板し、元阪神の井川慶投手(38)とともに普段から練習するなど、貴重な経験を積んでいる。

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コメント

  1. 高校スポーツや学生スポーツには、なにかウンザリする。
    合理的でない。
    学校とスポーツは、別物にした方がいい。

  2. ドラフト前の青田買いに繋がるNPB球団のユースには猛烈に反対しますが
    このような独立リーグによるユース化はありですね。