千葉ロッテのドラフトの狙い(2020)

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2020年の千葉ロッテのドラフト戦略を分析します。

千葉ロッテのドラフト指名の特徴と傾向

〇タイプ:やや即戦力型、ポジションバランス型
〇監督:内野手出身
〇決定者:松本尚樹球団本部長
〇補強ポイント:右打ちの内野手と外野手、右のスラッガー、リリーフ投手、左腕投手

千葉ロッテの指名の特徴

千葉ロッテは今オフは、かなり激しい動きがあった。まず、キャプテンの鈴木大地選手がFA権を行使して楽天へ移籍をした。また外野手の福田選手と投手の美馬投手をFAで獲得し、鈴木大地選手の人的補償でリリーフ候補の小野投手を獲得、さらに高卒1年目で1軍でプレーし、オフに戦力外となった楽天の西巻内野手を獲得した。代わりに美馬投手の人的補償で酒居投手が移籍した。各ポジションの分析は後ほど行うが、FAで2人を獲得するという積極的な動きは、頻繁に人の出入りが行われるMLBでプレーしていた井口監督の影響もあるのかもしれないが、2018年も岡選手と藤岡投手のトレードをするなど積極的に動くチームとなっている。

また千葉ロッテが本拠地とするZOZOマリンは、2018年は70試合で36本塁打しか出ない球場で、投手を中心とした守りと足をつかったスピードを生かしたプレーが特徴だったが、ホームランラグーンが新設された昨年は倍増の72本塁打となり、チームの本塁打数も8年連続で100本未満だったのが、昨年は158本塁打でリーグ3位となった。ホームランで試合を変える事が多くなり、野球のスタイルが、長打力中心へと変わっていくとみられる。

ドラフト会議では2017年に清宮選手を指名した後に安田選手、2018年は藤原選手を3球団競合で獲得、2019年には佐々木朗希投手を4球団抽選の末に獲得、2016年の田中正義選手の指名も含めて、その年のNO.1の選手を指名する事でブレはない。他球団も羨む井口監督のくじ運の強さもあり、エースの獲得に成功した。1位の高校生指名が続くが2位、3位では即戦力の選手を指名、高校生も織り交ぜるものの2位以下は即戦力の選手が多くなっている印象を受ける。

昨年は投手、捕手、外野手、内野手を指名し守備位置のバランスをとった。また捕手の指名が2年間なかった事から育成でも指名するなど佐藤、植田の2人を指名してバランスをとった。世代別のチーム構成表を見ても、特に若い世代で野手のバランスが良い。ただし、前述のように選手の移動が激しい所もあり、常に各ポジションの選手を埋めておかないと穴ができてしまうという危機感があるかもしれない。

フロント・監督のビジョン

井口監督は、選手一人一人に自主性を持たせるメジャー流を基本としているが、選手については決めた選手を我慢強く使い続け、就任1年目は選手の見極めのために固定メンバーを使い続けた。しかし2019年は内野手では鈴木、中村、平沢、藤岡、井上、レアードを外野手も荻野、角中を中心に清田、岡、菅野、加藤、マーティンを入れ替えながら起用した。安定した成績が残せずに選手が固定しきれなかったという点はあり、基本的には井口監督がプレーしていたダイエーのように、固定メンバーで戦いたいという思いは見える。

フロントは、スカウトからたたき上げの松本氏が球団本部長に就いた。井口流にフロントも一致し、メジャー流の人の動きが流動的で、効率よく選手を入れ替えていくチーム作りで、コストを最適化しながら強いチーム作りを目指す。黒字を達成したのは、山室球団社長の手腕は間違いないが、ベテランが抜け、高い外国人も獲らず、若い選手が多かったことで年俸が抑えられた事もある。今年も涌井投手などをリリースし、年俸を抑えながら、ギリギリのところでのチーム作りをしており、フロントにとってもピリピリ痺れる所だがやりがいもあるだろう。

人柄がよく、球団経営を支え黒字化を達成した山室球団社長が退任したことや、ロッテ創業者でオーナーの重光武雄氏が亡くなるなど、フロント上層部にやや不安な所も感じるが、風通しの良かったフロントが継続されれば良い。ただし、これから安田選手、藤原選手、佐々木投手などが成長してくれば、年俸もつられて高くなっていく。その時にしっかりとファンを集め、そして選手にしっかりと払える球団であり続けられるか、さらに手腕が問われる事になる。

若い選手が集まり、これから強くなっていく事が予想される中で、ファンも本気になってくる。そのチームをしっかりと頂点まで持っていけるか、松本氏、井口監督の手腕が注目される。

チーム状況

2019年の戦力と将来予想(投手)

 2019年5年後予想
先発石川 歩(31) 8勝5敗
種市篤暉(21) 8勝2敗
二木康太(24) 7勝10敗
岩下大輝(23) 5勝3敗
涌井秀章(33) 3勝7敗
小島和哉(23) 3勝5敗
佐々木千隼(25)2勝1敗
佐々木朗希(22)
美馬 学(37)
石川 歩(36)
種市篤暉(26)
二木康太(29)
岩下大輝(28)
小島和哉(28)
土肥星也(29)
中村稔弥(23)
中継ぎ松永昂大(31)46試合27HP
酒居知史(27)54試合25HP
唐川侑己(30)40試合19HP
東條大樹(28)58試合17HP
東妻勇輔(23)24試合10HP
東條大樹(33)
成田 翔(27)
佐々木千隼(30)
小野 郁(27)
抑え益田直也(30)60試合27S東妻勇輔(28)
2軍
(3年目まで)
土肥星也(24)95.2回
中村稔弥(23)88.1回
成田 翔(22)54.1回
原  嵩(22)54.0回
古谷拓郎(19)50.0回

投手はベテランをリリーフに回し若手を積極的に起用した。その中で種市投手が台頭し、エースの石川投手と共に他の先発投手の借金をカバーした。エース・石川投手は入団から3年連続2ケタ勝利で3年目には14勝5敗という素晴らしい成績を残した。しかし4年目に3勝11敗という結果となり、その後は9勝8敗、8勝5敗とまずまずの成績が続いている。ある程度計算ができるとはいえ、良い方にも悪い方にも数字がブレる可能性もあり、新たなエースの存在が必要だった。佐々木朗希投手はおそらくこれから5年間、チームのエースとして投げられる。確実に12勝はしてくれる投手になるだろう。種市、二木、岩下、小島といった若い投手陣は期待してよいが、勝ち星を計算できる投手としてFAで美馬投手を獲得し、先発の陣容は整ってきている。

ただし佐々木朗希投手は5年後にメジャー移籍という事にもなりそうで、さらに種市投手、二木投手などの近い世代の投手がそろっていて、FAを取得すると一気に出ていくことも考えられる。投手補強は手を抜かずに続けたい。

左腕投手は昨年2枚を加えたが、まだ本格的に頼れる投手は少ない。昨年の育成ドラフトで本前投手を指名したが、その下の世代の投手がいない。無理に高校生の左腕投手を獲得する方針ではなさそうだが、投手起用のバリエーションを考え、左も獲得して行きたい。

リリーフはやや課題がある。昨年リリーフの一角としてチームを支えた酒居投手が人的補償で移籍する事になった。益田投手の流出を阻止できたのは良かったが、ドラフトでは即戦力のリリーフ投手は獲得しておらず、2020年のウイークポイントとなるかもしれない。ただし東妻投手の台頭も期待される他、先発の陣容次第で、リリーフで実績もある岩下投手、そして佐々木千隼投手のリリーフ転向も考えられる。いずれにしても2020年のドラフトでは1,2枚は補強が必要だろう。

2019年の戦力と将来予想(野手)

守備2019年5年後予想
捕手田村龍弘(25)100試合、打率.243佐藤都志也(27)
一塁手井上晴哉(30)129試合、打率.252、24本安田尚憲(24)
二塁手中村奨吾(27)143試合、打率.232、17本中村奨吾(32)
三塁手鈴木大地(30)140試合、打率.288、15本平沢大河(28)
遊撃手藤岡裕大(26) 81試合、打率.264藤岡裕大(31)
外野手荻野貴司(34)125試合、打率.315、10本
清田育宏(33)117試合、打率.253
角中勝也(32)108試合、打率.258
藤原恭大(24)
高部瑛斗(27)
山口航輝(24)
2軍・捕手宗接唯人(25) 91試合、打率.223、7本【予想打順】
1藤原
2高部
3佐藤
4安田
5中村
6井上
7山口
8藤岡
9平沢
2軍・内野手安田尚憲(19)122試合、打率.258、19本
茶谷健太(21)118試合、打率.271
松田 進(25)100試合、打率.216
香月一也(23) 81試合、打率.259、8本
2軍・外野手菅野剛士(26)  92試合、打率.300
藤原恭大(19)  82試合、打率.227
山口航輝(19) 114試合、打率.238、6本
和田康士朗(20)103試合、打率.264

捕手は一時期の田村、吉田、寺嶋の激戦を田村が勝ち抜いたが、佐藤の加入で再び戦いに火が付きそう。佐藤は打撃と足があり打てる捕手としてクリンナップを打つようになれば非常に大きい。ただしその身体能力で打撃を活かすために外野にという事もあるかもしれない。外野手になればプロでも屈指の強肩外野手となるだろうが、できれば打てる捕手として育てて行きたい。競争をより激しくするために、今年もう一人捕手の指名をしそう。

藤原、安田は絶対に出てきてほしい選手だが、ファームでしっかりと成績を残している。安田が4番、藤原が1番となれば3番佐藤と絡めて打線に太い軸ができる。

セカンド、ショートの争いは中村、平沢、藤岡の争いが続きそうだが、香月、茶谷の他に、ここを脅かす選手が欲しい。昨年のドラフト5位で福田光輝選手を獲得し、刺激を与え続けるが、今年のシーズンで昨年と同じような状態であれば、今年のドラフトでは即戦力か高校生の上位指名があるかもしれない。

外野手は荻野、清田、角中のベテランが守るが、そろそろ世代交代の波を起こしたい。ここ2年のドラフトで藤原を中心に高部、山口としっかりと準備できた。最終仕上げにもう1,2枚加えれば競争の中で当分は安心できるだろう。長打力のある選手の指名がありそうだ。

2020年のドラフト指名候補は?

2020年の補強ポイント

 投手捕手内野手外野手
チーム・監督の方針から
2020年戦力から
将来のチームから
2019年指名選手から

今後もポジションをまんべんなく指名してくると思うが、右打ちの内野手と外野手で、ホームランが出やすくなった球場をさらに活かすため、長距離タイプの選手が増えてきそうだ。投手は左の枚数を増やしたいのと、酒居投手のようなリリーフの即戦力が欲しい。

1位、2位指名予想

パターン1は平沢、藤岡、中村などが一皮むけなかった場合、右の内野手を優先。牧選手は平沢、藤岡、中村の一角に必ず食い込んで来れる選手。2位は左で千葉のヒーロー・早川投手は外せない。小島投手の後輩という事もある。

パターン2は内野手にめどが付き、リリーフにもめどがついた場合。将来性の右の外野手を指名、1番センター・藤原と、4番レフト・西川となれば外野陣はますます楽しみに。山口と主砲争いを繰り広げる。

パターン3は今年、リリーフに苦しんだ場合。伊藤投手は東妻や益田を押しのけてリリーフエースになれるし、先発の可能性もある。また2位では早川投手を指名したいが、将来性のある内野手を指名。内山選手は捕手としてプレーするが、平沢選手を超えるくらいの遊撃手としての期待もできる。

千葉ロッテマリーンズのドラフト指名予想
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