大久保新監督を迎えた慶応義塾大とJR東日本が12月末に異例の練習試合を行った。この試合には巨人、千葉ロッテのスカウトが視察に訪れた。
2年生・加藤拓也が150km/h
試合は慶応大は1年生の亀井 倫太朗投手が先発、181cmの投手だが球速は130km/h台で打たせて取るピッチングも2回で2失点、3回からは同じく1年生の内村 僚佑投手が登板し3回の1イニングをホームランを浴びて1失点だった。
そして4回には2年生ながらエースとなっている加藤拓也投手が登板すると、先頭打者に四球を許すも最速150km/hを記録するストレートでねじ伏せ2回を1安打1四球2三振で無失点に抑えた。加藤投手は「今、フォームを見直している最中。相手の反応を見ることができて良かった」と話していた。
一方、JR東日本も1年目の板東 湧梧投手が先発、鳴門高校で甲子園を湧かせた投手だが、2回をノーヒット2奪三振と完璧に抑えた。
慶応大注目の谷田成吾選手と横尾俊建選手は共に3打数ノーヒットに終わった。
JR東日本は大学生も出場
またJR東日本では横浜商大の進藤 拓也投手が登板、また明治大4年の真栄平 大輝選手、青山学院大の4年・安田 紘規選手が出場するなど、来年チームに入団する大学生も出場し、新戦力の力をさっそく試していた。
このあたりも12月末に行われる異例のオープン戦と言える。試合は5-1でJR東日本が勝利した。
巨人、千葉ロッテのスカウトが視察
この試合には巨人、千葉ロッテのスカウトが視察をしており、来年に向けてのスカウト活動がスタート、千葉ロッテの諸積スカウトは「3人候補がいますから、来年も追いかけます」と慶応義塾大の谷田成吾、横尾俊建、そしておそらく三宮瞬投手か遊撃手の山本泰寛選手に注目しているのではないかとみられる。
千葉ロッテは今年は中村奨吾選手をドラフト1位指名したが、主軸を打てる野手の補強が課題となっている。外野手は激しい争いをしているため、指名はなかなか難しいものの左の大砲谷田成吾選手は高校時代から注目をしている。またサードで主砲候補の横尾俊建選手は補強ポイントにズバリとハマる選手で、候補に入ってきそうだ。
12月下旬、しかも練習納めの当日に異例の実戦で、2年生のエース右腕・加藤拓が3番手で登板し、直球はなんと150キロを計測。2回を1安打1四球2三振で無失点に抑え、大久保新監督を納得させた。加藤拓は「下半身をもっと使えるフォームに修正中。もっと球速、切れを出したい」と貪欲だった。
試合は1―5で敗れたが、3番手で登板した2年生エース右腕・加藤拓は150キロを計測し、2イニングを無失点。「今、フォームを見直している最中。相手の反応を見ることができて良かった」と手応えを口にした。大久保秀昭新監督は「最後にいいチームとやれて良かった」と振り返った。
3番手で登板したエース・加藤拓也投手(2年=慶応=2年)が2回無失点と好投したが、来秋ドラフト上位候補の「ヨシノブ2世」谷田成吾外野手(3年=慶応)は、4打数無安打に終わった。
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